【BFC24】フジ・メグ、腕十字で上々のスタート
■女子115ポンドトーナメント準々決勝/5分3R
藤井惠(日本)
Def. 2R0分57秒by 腕十字
カーラ・エスパルザ(米国)
【写真】1Rはやや苦戦を強いられたフジ・メグだが、特別攻められることもなく、トーナメント初戦で上々の滑り出しを見せた (C) KEITH MILLS
「みんなを驚かせる」とケージに上がったエスパルザ。2カ月ぶりのフロリダでのファイトに、ブーイングと声援を受けて入場したフジ・メグ。煽り映像でジョシュ・バーネットが「過去10年間で最高の日本人ファイター」とプッシュする。
そのジョシュをセコンドに帯同したフジ・メグは、試合開始直後に左ミドルからパンチの交換へ。エスパルザも左、右を伸ばすが、フジ・メグのパンチが伸びる。正面から打ち合いのなか、蹴り足を掴んだフジ・メグがテイクダウンを狙って組みついていく。
レスリング出身のエスパルザは、ケージを使い巧みにディフェンスすると、試合は再び打撃戦へ。続くフジ・メグのダブルレッグも、エスパルザはしっかりとスプロールし、スタンドをキープ。寝技に持ち込みたいフジ・メグは、続いてテイクダウン狙いからガードを取るが、ここでもエスパルザは立ち上がってスタンドをキープする。
内股でも倒れないエスパルザに対し、フジ・メグは執拗に組みついていくと、投げが崩れた状態からヒールフックへ。エスパルザはフジ・メグの臀部を蹴ってエスケープに成功すると、フジ・メグはそのままトップをキープしたが、エスパルザがクローズドガードで固め、レフェリーがブレイクを命じる。
ラウンド終了間際、エスパルザがテイクダウン狙いでスコアリングにきたが、フジ・メグはこの攻撃を見事にアームロックで切り返す。と、ここで初回が終了、思うようにいかない部分もあったが、フジ・メグらしい反応を最後に見せた。
2R、エスパルザの左右のパンチを受けながら、組みついて投げを打ったフジ・メグは、そのままビクトル投げのように前転してヒザ十字へ。ここはエスパルザに凌がれるが、そのままはトップを奪うことに成功する。ガードから起き上がり、シングルレッグにきたエスパルザの首を刈りながら、フジ・メグはステップオーバーし右腕に腕十字を仕掛けると、直後に腕が伸び切ったエスパルザがタップアウト。
華麗な一本勝ちを手にしたフジ・メグは、「彼女はとても強かった、I got an armbar。次の試合にベストを尽くす」とコメントを残し、ジョシュ・バーネットに肩車され満面の笑みを浮かべた。