【DWCS S07Ep05】ディラン・パドカが、チャド・ハネコムとのケージレスリング合戦を制し判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
ディラン・バドカ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
チャド・ハネコム(南アフリア)
33歳のハネコムが右カーフ、そして右前蹴りからジャブを伸ばす。バドカは左ボディストレートを伸ばすも右カーフを蹴られる。右オーバーハンド、そして右カーフを繰り返すハネコムは慎重な立ち上がりのなかでバドカのパンチを受けずに、前足を削っていく。右を打ち下ろしたバドカは、ダブルレッグを切る。ハネコムは右オーバーハンドを繰り出し、カーフへ。バドカの前進に真っ直ぐ下がったハネコムは組まれてケージに押し込まれるも、体を入れ替える。ケージを背負ったバドカが、シングルから体を入れ替える。ハネコムはギロチンを仕掛けて、またもポジションを変えるとダブルレッグを仕掛ける。シングルに切り替えるが、首を取られて背中をつけたハネコムは左を差し切れなかったが、立ち上がることに成功した。残り20秒、バドカがダブルレッグでハネコムを抱えてスラム。ハネコムのギロチンはサイドを取られており効力はなかった。
2R、バドカが右を当てて組みつき、ケージにハネコムを押し込む。ヒザ蹴りを見せて、レベルチェンジのバドカがダブルレッグでテイクダウンを決める。差してくる腕をハーフネルソンで捕えたバドカだが、ハネコムはレッスルアップしダブルでケージに押し込む。シングルに切り替えたハネコムだが、ウィザーに阻まれテイクダウンを奪えずバックにも回れない。それでも執拗にシングルを続けるハネコムの頭部に、バドカがエルボーを落とす。
ウィザーでなく抱える形から首を取って、体を入れ替えたバドカはネッククランクを仕掛けて背中をつかせると肩固めへ。サイドで抑えるバドカに、バギーチョークに入りかけたネムコムは鉄槌で背中を見せる。バドカはサイドバックにとって立ち上がり、ネムコムが胸を合わせる。バドカのヒザが急所に入ったとして、ラウンド終了2秒前にブレイクが入った。3分30秒のインターバルを置いて試合再開も、何も起こることはなかった。
最終回、距離を詰めてきたバドカにワンツーを入れたハネコムだが、組まれてテイクダウンを許す。スクランブルからケージにハネコムを押し込むバドカ──この試合展開になると、コンテンダーシリーズとしては厳しい。一方で勝負として見ると、シングルを仕掛けてギロチンを許さないバドカは危なげない試合を続ける。ケージ際の攻防は2分半以上続き、体を入れ替えたハネコムがシングルで懸命にテイクダウンを狙う。
逆にケージを背負ったバドカは、ウィザー&リストコントロールで倒されない。残り90秒でレフェリーがブレイクを命じる。ハネコムは即組み直してケージにバドカを押し込む。このまま時間となり──バドカが3-0の判定勝ちを収めた。
「ダナが気に入るか知らないけど、自分はやるべきことをやった。3年前、俺はホームレスだった。契約できれば、ハッピーな人生だよ」とサラっと凄まじい過去を口にした。