【UFC】キモンス、序盤の劣勢をテイクダウンでばん回
■第1試合 ミドル級/5分3R
ロブ・キモンス(米国)
Def.3R終了/判定
スティーブ・スタインベイス(米国)
前に出るキモンスに対し、左で迎え撃つスタインベイス。キモンスが組みつき、スタインベイスが姿勢を入れ換えるなど、金網際の組み合いが続く。2度、3度と態勢が入れかわる中、首相撲からヒザ、ダーティボクシングと徐々にスタインベイスのペースになっていく。
距離を取り直した両者、スタインベイスは強烈なローを放つ。ガムシャラに左右の拳を振るいながら前に出て、再び組みついたキモンス。スタインベイスはすぐに態勢を入れ換え、ヒザを突き上げて、脇腹にパンチを打ちつけながら、1R終了のホーンを聞いた。
2R開始早々、シングルレッグでスタインベイスをケージ際に追い込み、ダブルに切りかえてテイクダウンを奪ったキモンスだが、すぐに立ち上がりを許し、再びケージに詰められヒザを受ける。
両ワキを差したスタインベイスに、キモンスは差しかえてケージに押し込むと再びテイクダウン。今度はしっかりとスタインベイスの背中をマットにつかせたが、腕十字を仕掛けられエスケープを図ったところで、体が離れ、再び立ち上がられてしまう。ならばとギロチンを見せたキモンスだったが、またしてもスタインベイスに立ち上がられ、打撃戦に持ち込まれる。
左を受けながら組みついたキモンスは、腰をコントロールして豪快にテイクダウンを奪うことに成功する。ハーフからの肩固めを狙いつつ、エルボーを押しつけるなど試合は一気にキモンスのペースとなり、この回を終了した。
最終回、ワンツーを放ったスタインベイス。右は届かなかったが、ローでキモンスを攻め込む。さらにボディを連打するステインベイスだったが、ローを掴まれケージにそのまま押し込まれる。正面から組みつき、立ち肩固めのような状態から、強引にバックに回り込もうとしたスタインベイスは、キモンスに振り落とされると、立ち上がり様にギロチンを仕掛けられる。
首を引き抜いて立ち上がったスタインベイスは、雑な動きが目立つようになり、ルーズな首相撲からヒザを突き上げるも、脇を差し返され、またもケージに押し込まれる。残り2分を切り、ブレイクが掛かると、キモンスがオクタゴン中央で組みつき、スタインベイスをテイクダウン。ハーフから首を押して、トップキープからキモンスがエルボーを落とす。試合終了間際に、シングルを仕掛けたスタインベイスに対し、キモンスはがぶりから、その顔面にヒザを突き上げる。スタインベイスが片膝をキャンバスについたところで、タイムアップとなった。ジャッジの態勢は3人とも29-28でキモンスが、判定勝ちを手にした。