【UFC116】キンボを破ったペトルゼリ、UFC再登場は?
■第5試合 ライトヘビー級/5分3R
リカルド・ロメロ(米国)
Def.2R3分5秒/アームバー
セス・ペトルゼリ(米国)
【写真】UFCデビュー戦を一本勝ちで飾ったリカルド・ロメロだが、今どき珍しい完全なグラップラータイプで、打撃に課題が残る (C) ZUFFA
エリートXCの野望を潰し、CBSイベントでキンボ・スライスを破った男ペトルゼリと、MMAデビュー以来10勝1敗、ジム・ミラーの愛弟子ロメロの対戦。左ローをまず見せたペトルゼリは、前に出てくるロメロに左のフック+右アッパーを見せる。
ロメロのシングルレッグダイブを切ったペトルゼリは、そのままパンチの連打で試合を優勢に進める。ロメロの左ボディを受けるが、ペトルゼリは構わず前進し、バランスを崩しながらも右ハイを放っていく。組みつかれても小手を巻いて投げを見せ、離れ際にもパンチを見せるペトルゼリだが、スピニングバックキックを放った際にバックを奪われてしまう。
がぶりからロメロはギロチンを仕掛けるが、これがすっぽ抜けてしまいインサイドのペトルゼリが強烈なパウンドを落とす。しかし、パウンドに意識がいきすぎたペトルゼリは、シングルレッグの態勢で簡単にスイープを許すと、そのままマウントを奪われる。パウンドを受け、背中を見せたペトルゼリはリアネイキドチョークを嫌がり、上を向きなおしたところでエルボーを顔面に落とされる。
ロメロの腕十字狙いをかわし、パウンドから立ち上がったところに右アッパーでダウンを奪ったペトルゼリ。拳を握り合わせた状態でダブルハンマーフィストという、かつてないパウンドを見せるが、ここでも勢い乗って攻めすぎ、前のめりになったところでバックを許した状態で1Rを終えた。
2R、ジャンピングニー、ハイキックと攻める姿勢を見せ続けるペトルゼリは、ロメロのテイクダウン狙いをアームロックで受け、そのまま体をずらし腕十字へ。やや強引な仕掛けはロメロにポジションを許す結果となり、逆にパウンドを受ける。ペトルゼリの三角を担ぎ、パスに成功したロメロはアームロックを狙いつつ、エルボーを落とす。直後にペトルゼリの右腕が伸び切り、タップアウト。UFCレベルで戦うには、打撃のディフェンス面に課題が残ったロメロがペトルゼリを破り、UFCデビューを飾った。