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【Bellator116】マティシェンコ、引退試合は北南絞めにタップ

2014.04.12

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョーイ・ベルトラン(米国)
Def.3R3分06秒 by ノースサウス・チョーク
ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ)

マティシェンコの引退試合、LAよりもサンディエゴに近いテメキュラだけにベルトランへの声援も多い。右ストレートを伸ばすマティシェンコ、左フックを見せるがやや胸が開き気味だ。マティシェンコのローに、左ミドルを返すベルトランだが、バランスは悪い。荒いパンチから距離を詰めるマティシェンコ、ここは自ら間合いを取り直す。マティシェンコの右に、アッパーを当てに行ったベルトラン。ベルトランは時折りスイッチを入れ、左から右ストレートを伸ばす。マティシェンコのダブルレッグを切ったベルトランの右フックをヒットする。

残り1分、接近戦で右をヒットしたベルトランに対し、マティシェンコのパンチが荒くなる。それでも右フックをテンプルに打ち込んだマティシェンコは、被せながら左を見せるなど、終始打撃戦を展開した。2R、動きは格段に柔らかくなったベルトランは、軽快にパンチを出し始める。思い切り左を振るうマティシェンコ、常にリードジャブを出し続け、フックの連打で前に出る。さらに左をテンプルに打ち込むなど、引退試合で多くみられる覚悟の打ち合いを挑んでいく。

ショートフックで逆襲に出たベルトラン、マティシャンコは左ジャブから左フックと手を弛めない。さらに右ストレートアッパーを見せるマティシェンコ、打ち疲れも見せない。相打ちでも優勢になりつつあるマティシェンコは、ワンツーを受けてテイクダウンへ、ベルトランはスプロールから立ち上がり、左ミドル。さすがに動きが落ちてきたマティシェンコは、テイクダウンに失敗し、再びパンチ合戦へ。ベルトランのテイクダウンを切ったマティシェンコだが、残り20秒を切って連打を受けてしまった。

最終回、シングルレッグを切られたマティシェンコは、左ジャブをヒットするも、パンチを受けるシーンが目立ってくる。左ジャブからベルトランは右ストレートを伸ばし、右フックでマティシェンコを後退させる。ここでボディの連打を見せたベルトラン、鼻血を流し、右目を腫らしたマティシェンコ、右フックを顔面に2発被弾する。ついにテイクダウン狙いから引き込み、上四方を取られたマティシェンコは、ノースサウス・チョークでタップ。背中をつけた時点で、最後の戦意は途切れてしまったようなマティシェンコは「グローブを置く時が来た。長い間サポートしてくれたファンに礼を言いたい」と、MMAグローブをマットに置いた。

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