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【The Shooto OKINAWA07】沖縄の当真が計量オーバーのバタフライを判定で下し、ランカーに2連勝

【写真】計量オーバーによるペナルティで、バタフライが勝つ術はほぼフィニッシュのみ。対する当真も試合ではポジションを抑えられており、課題の残る試合ではあった(C)SHOJIRO KAMEIKE

<52.7キロ契約/5分3R>
当真佳直(日本)
Def.2-0:29-25.28-26.27-27.
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

前日の計量で600グラムオーバー、再計量でも460オーバーとなったバタフライ。計量をクリアした当真陣営と合意のうえ、試合は52.7キロ契約で行われることとなった。バタフライにはペナルティとして全ラウンド、マイナス1ポイントに。となるとバタフライにとって、判定決着になれば勝ちはない。

試合では開始早々、当真が右フックを当てながら果敢に前へ出る。右を当てつつグラウンドに持ちこむ当真。バタフライはディープハーフから潜るも、当真が左腕でバタフライの首を抱えてギロチンを狙う。さらにリバーサルして腕を絞る当真。首を抱えられながらも立ち上がったバタフライは、ケージを背にしながら首を抜いてバックに回り、足を差し入れながらグラウンドに持ち込んだ。

バックマウントをキープし、コツコツとパンチで削るバタフライ。当真もパンチを返すが、バックに着いたバタフライにダメージを与えることはできない。さらにバタフライはバックマウントから右の鉄槌を落とし続け、初回を終えた。本来なら、このラウンドはバタフライの10-9になると思われるが、マイナス1ポイントによってイーブンとなってしまう。

2Rもバタフライがバックに回り、右腕でRNCを狙った。しかし当真が体勢を入れ替えサイドへ。すぐさま反転したバタフライをサイドバックで抑える当真に対し、バタフライは相手の右腕をたぐる。ボディロックからバタフライに背中を着かせた当真。バタフライがスクランブルに持ち込み、ケージ際で当真に背中を着かせる。

当真は下から左腕をバタフライの首に巻き付けた。頭を抜いたバタフライは肩固めへ。ハーフガードの当真に極まらないとみるやパンチに切り替えるも、当真が右腕を差し上げて立ち上がる。バタフライはシングルレッグで、すぐに当真に尻もちを着かせた。再び相手の首を抱え、ブリッジでリバーサルに成功する。

ハーフガードからスクランブルを狙うバタフライを抑え込む当真。しかし体を起こしたバタフライが反対に当真をケージに押し込み、ボディロックで組み続ける当真に、コツコツと右の拳を当て続けてラウンドを終えている。

最終回は、お互いに前に出る。両者が左フックを当て、パンチの打ち合いから当真が右足へのシングルでバタフライに尻もを着かせた。スクランブルに持ち込むバタフライが、当真に尻もちを着かせてそのままケージに押し込む。相手の足を畳んだバタフライが、バックに回りRNCへ。しかし当真が凌ぎ続ける。このラウンドは終始、バタフライがバックをキープしたものの、極められなければ勝ちが確定の当真が反撃するのを抑えたという見方もできる。

裁定は1人のジャッジがドロー。2人が当真の勝利を支持した。これで世界ランカーを相手に2連勝を収めた当真は、「また出直します。次はしっかり一本かKOで勝ちますので、応援よろしくお願いします」と締めくくった。

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