【LFA143】回転後拳→左ハイ、首相撲→ヒジ。華麗なコンビのフェルナンジスが暫定女子フライ級王者に
<LFA暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
ギャビ・フェルナンジス(ブラジル)
Def.2R3分02秒by ギロチンチョーク
カロリーナ・マルチンス(ブラジル)
サウスポー、リーチと上背だけでなく体格でも一回り大きなフェルナンジスは勢いのある左ハイをガードの上から蹴テイク。さらにワンツー、左ハイを続けたフェルナンジスは、マルチンスの腹と顔面に攻撃を散らし、鋭い踏み込みから右オーバーハンドを繰り出す。マルチンスは間合いを測りロー、後ろ回し蹴りも距離が合わない。オーソに構えて、前足でハイを繰り出し、スイッチしてからワンツーというコンビを見せるフェルナンジスが勢いよくパンチを繰り出すが、やや力が入り過ぎているか。
左クロスから左ミドル、そして間合いを外したフェルナンジスはマルチンスの攻撃をほぼ受けずに3分が経過する。右に回りながらマルチンスを誘い、ローを蹴られても左ミドルを蹴ったフェルナンジスは、右フックをヒットさせる。続いて左インローで揺さぶり、ワンツーから左ハイ、そして右ハイと攻撃を続けるフェルナンジスに対し、マルチンスも怯まずに左を振るう。そこに右のカウンターを入れたフェルナンジスが右ジャブを当て、手数と精度で圧倒した初回を戦い終えた。
2R、左ミドルと左ハイで組み立てるフェルナンジスが、ここも左ミドルで先制する。肩口への蹴りと、ローも続けるフェルナンジスがワンツーから左ハイ、そしてミドル、最後に左ボディショットを入れる。圧倒的に劣勢でも、焦りや恐怖が表情に見えないマルチンスは、左右のローを蹴っていく。フェルナンジスは右スピニングバックフィストを当て、直後に左ハイというコンビネーションも見せる。
間合いを測りつつ右フックから左ハイのコンビネーション、さらに首相撲でヒザをボディに突き刺し、マルチンスを振りまわして崩すと、左エルボーでダウンを奪う。フェルナンデスはパウンドを落とし、スクランブルでギロチンをセットし引き込む。足を組みなおしたフェルナンジスがタップを奪い、一方的な試合展開でLFA暫定女子フライ級チャンピオンに輝いた。
フィニッシュだけでなく、華麗な蹴りとパンチのコンビネーションのインパクトが大きいフェルナンジス──組んでくる相手にこのコンビネーションを使えるのか。米国でのLFA出場が待たれる。