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【PAN Championship】パン柔術、重量級3階級の見所

2014.03.14

Andre Galvao

【写真】ウルトラヘビー級に出場するミッドヘビー最強の柔術家アンドレ・ガルバォン (C)DAVE MANDEL

米国カリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターで、12日(水・現地時間)から始まっているIBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権。5日間のトーナメント、再注目の黒帯アダルトから、重量級3階級を見所をもってプレビューの最終回としたい。

ヘビー級は、絶対的世界王者のホドウフォ・ヴィエイラは例年通りパン大会には参加せず。一番の有名選手は元世界王者のラファエル・ロバト・ジュニア(ヒベイロ)だろう。他にも、今年のヨーロピアン優勝のジャクソン・ソウザ(ロイド・アーヴィン)と準優勝のユーリ・シモエス(ブラザ)、去年の今大会優勝のホベルト・アランサー(バッハ)、3位のルーカス・レイチ(チェッキマット)らが有力選手といえるだろう。

スーパーヘビー級では、去年優勝のレオ・ノゲイラが欠場。優勝候補の最右翼は、2010年のムンジアルでシャンジ・ヒベイロを倒して一躍名を上げたディープハーフの名手ベルナルド・ファリアだろうか。さらにヒベイロ兄弟の弟子のジェームズ・プオポロ(ヒベイロ)、去年3位のアルベルト・カンポス(バッハ)も出場する。

最重量級のウルトラヘビー。去年の覇者にして、柔術界世界最強の男ブシェシャことマーカス・アルメイダや、そのブシェシャを去年のADCC大会無差別級決勝で下したサイボーグことホベルト・アヴェルーが不参加となっている。

ここで大いに話題を集めたのは、最軽量級の帝王カイオ・テハ(ブラザ)のエントリー。しかしそのテハは先日、自らのFacebookページにて体調不良によるドクターストップがかかったことを明かして欠場を示唆。しかし詳細を明らかにしない書き方がされており、以前もエントリーだけしておいて出場しないなどトリッキーな言動が目立つテハなだけに、最初から出場する気がなかったと考える者、逆に未だに出場への期待を抱いている者もいる状況だ。

今年はもう1人、階級を超えた超強豪のエントリーがある。ミディアムヘビー級世界最強の男アンドレ・ガルバォン(アトス)だ。去年のADCC大会のスーパーファイトにてブラウリオ・エスティマを下し、ギ無しにおいても世界最強となったガウヴァオンが、体重差を乗り越えて最重量級を制す可能性は高い。ガウヴァオンの野望に立ちはだかる最大の壁は、この階級で常に上位に来るアレクサンダー・トランス(チェッキマット)か。

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