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【PAN Championship】世界前哨戦、パン柔術軽量3階級の見所

2014.03.12

Miyao BROs

【写真】強豪揃い、ただし世界の頂点は出場を見合わせている感もあるパン選手権で、注目はやはりパウロ&ジョアオのミヤオ兄弟になる (C)MMAPLANET

12日(水・現地時間)から、米国カリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターにてIBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が始まる。実に5日間もかけて行われるこのトーナメントは、世界選手権と並ぶ世界最大規模の柔術大会だ。当然、最大の見所は14日(土・同)からはじまるアダルト黒帯の部。多くの注目選手たちが各階級にエントリーしているが、最強王者たちが欠場している階級も多く、新しい力の台頭も見られそうだ。プレビュー第1回となる本記事では、まず軽量3階級を見てみよう。

日本人選手の優勝がもっとも期待されるのが最軽量ルースター級だ。他を頭二つ引き離すカイオ・テハ、ブルーノ・マルファシーニの二強が今回ともに欠場とあって、多くの選手にチャンスが広がっている。特に先日のヨーロピアン大会の決勝でテハ相手にアドバンテージ差で敗れた芝本幸司(トライフォース)は、ファビオ・パッソス(アリアンシ)と並ぶ優勝候補といえるだろう。さらに同様にヨーロピアン大会でテハと戦い、チョーク(実質はフェイスロックか?)で一本負けしたものの見事なスイープを決めてみせた吉岡崇人(徳島柔術)、沢田真琴(ドラゴンズ・デン)の活躍にも期待だ。

ライトフェザー級では、絶対王者ギリャルメ・メンデスが欠場。しかしメンデス兄弟が作り上げた最新柔術技術体系をさらに発展させたパウロとジョアオのミヤオ兄弟(シセロ・コスタ)が黒帯として初参戦するのが大きな見所となっている。この2 人のワンツー・フィニッシュを阻止する者は出てくるのだろうか。米国ヒーガン・マチャド道場で黒帯を獲得した日本人柔術家、矢飼伸夫の活躍にも期待したい。

フェザー級は、ハファエル・メンデス、タンキーニョことアウグスト・メンデス、コブリーニャことフーベン・シャーレスという3人の「神々」の名が見当たらない。そこで一昨年、昨年とメンデスのベリンボロ&レッグドラッグに屈している大ベテランのマリオ・へイス(アリアンシ)の久々の戴冠に期待したいところだ。また、昨年のムンジアルでヘイスと大激闘を展開したケイシーニョことオズワウド・アウグスト、サミール・シャントレのブラザ勢も優勝候補だろう。ケイシーニョはかつてグレイシー・ワールズのスーパーファイトで階級上のネイト・ディアズを足関節で秒殺したこともある。

加えてヨーロピアンでこちらもメンデスの壁に屈した新世代戦士ジャンニ・グリッポ(アリアンシ)、昨年のADCCでジョアオ・ミヤオを破って3位入賞したジャスティン・レイダー(ヒベイロ)の活躍にも注目したい。

新しい力の台頭が注目されるこの大会は、ウェブによるストリーミング中継を コチラにて購入可能だ。黒帯の部が行われる土曜と日曜は、24.95ドルで購入可能。残念ながら日曜のみ購入するというオプションは用意されていないが、この機会に世界前哨戦をチェックしたい。

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