【UFC113】リョートを撃破、ショーグンが完全なる王座戴冠
■第11試合 UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R
[挑戦者]マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
Def.1R3分35秒/TKO
[王者]リョート・マチダ(ブラジル)
【写真】リョートのヒザに怯むことなく、右クロスをテンプルにヒットし、勝負を決めたショーグン (C) ZUFFA
ショーグンへの大声援、リョートへの大ブーイングという会場。異様な盛り上がりのなか、試合はスタートした。いきなり右ローから、パンチのラッシュを仕掛けたショーグンに対し、距離をとり、パンチをヒットさせたリョートはスイッチを多用し、左へ左へと足を使う。
前に出るショーグンに大きな声援が集まるが、リョートはショーグンのテイクダウン狙いを切り、逆にテイクダウンに成功する。ショーグンは潜りスリープから、ロックアップして立ち上がることに成功する。
パンチの連打で前進し、ステップバックするリョートの顔面に二発ほどパンチを届かせたショーグンだが、距離を取られると、またもテイクダウンを奪われる。ショーグンの立ち上がり際に、ボディへニーを見舞ったリョートは、自ら距離を取った。
オーソからサウスポーにスイッチした直後にヒザ蹴りを見せたリョート。だが、続く左ストレートに、右クロスをテンプルに合わされ、キャンバスに崩れ落ちたリョートに右パウンドを落としたショーグンは、動きが止まった王者からマウントを奪う。
ショーグンの腰に両手を回すリョートだが、ショーグンは冷静に右パウンドをテンプルに放ち、大きく頭がのけ反ったリョートに、左のパウンドを見舞う。完全に意識が飛んだリョートを見たレフェリーが試合をストップし、ショーグンが世界ライトヘビー級新王者に輝いた。
「リョートは素晴らしいファイター。今回は蹴りでなく、パンチ中心の前回とは違った作戦を立てていたんだ」というショーグン。前回の遺恨を完全な結果で払拭する王座戴冠となった。