【Challengers】5/21 リンドランド×ケビン・ケーシー決定
17日(土・現地時間)にテネシー州ナッシュビルでCBSライブ大会を行なったストライクフォースは、既に5月15日(土・同)にミズーリ州セントルイスのスコットレード・センターでのSHOWTIMEイベント、さらに、5月21日(金・同)にオレゴン州ポートランドのロースガーデンでChallengersの開催を発表している。
【写真】ちょっとした有名人で、ヒクソン譲りの柔術の使い手ケビン・ケーシー、マット・リンドランドを相手にアップセットを見せることはできるか (C) ESTHER LIN/Strikeforce
22日(木・現地時間)には、そのチャレンジャーズのメインに出場するマット・リンドランドの対戦相手がケビン・ケーシーになることが正式発表された。
オレゴン州議員を務めるなど、地元の名士でもある元五輪メダリスト&UFCファイターのリンドランド、昨年はヴィトー・ベウフォートとホナウド・ジャカレの二人に敗れ限界説もある39歳。キャリア29戦目となる次戦は、40歳の誕生日の4日後に行なわれる。
その対戦相手は元ヒクソン・グレイシー柔術所属で、日本にも来日経験のあるケビン・ケーシーだ。MMAファイターとしてよりも、MTVリアリティーシリーズで名を馳せるヒップポップスター=スペンサー・プラットの友人、そして自らもシングルを録音したばかりのラップの腕前で有名だ。
MMAキャリア4戦3勝1敗で、他分野で人気を誇るケーシーを相手に、地元で復帰戦となるリンドランド。ただし、油断は禁物だ。打撃こそまだまだ粗いケーシーだが、試合を重ねるごとに、一度組みついてテイクダウンを奪えば、そこからは古流ブラジリアン柔術ともいえるヒクソン・グレイシー流の基本に忠実で重厚なテクニックで、ポジションを奪い関節技まで結び付けることができるようになってきた。
もちろん、グレコローマンレスリングで五輪銀メダルを獲得しているリンドランドからテイクダウンを奪うことは難しいかもしれないが、そこはヒクソン譲り、そしてクロン・グレイシーと切磋琢磨したリバーサルからのポジション奪取に期待したい。
なお、同大会ではウェルター級の新鋭タイロン・ウッドリー×ネイサン・コイ、女子ウェルター級戦ケリー・ベラ×ジュリアナ・ペニャというカードが組まれ、ケーシーの出場とともに、ロジャー・ボーリング×ボビー・ヴォールカーのウェルター級戦も発表された。