【UFN21】エマーソン撃破、レンツが無尽蔵の体力活かす
■第5試合 ライト級/5分3R
ニック・レンツ(米国)
Def.3R終了/判定
ロブ・エマーソン(米国)
【写真】3戦連続判定までもつれ込んだレンツ。この日の勝利でUFC登場後は2勝1分となった (C) ZUFFA
ワンツーからテイクダウン狙いのレンツに、エマーソンはその体を押しのけて自ら組みつく。互いにテイクダウンを奪うことはできず、試合は打撃戦に戻るが、やや距離が遠い位置での打ち合いになる。
すると、パワーに優るエマーソンの右でレンツは崩れ落ちそうになり、組みついてギロチンで反撃。グラウンドへ行くことなく、足を解きスタンドに戻ったレンツは、ここでクリーンテイクダウンに成功した。
ガードを取るも、すぐに立ち上がったエマーソンの右が再びヒット。そのエマーソンの左にシングルを合わせたレンツは、残り10秒となって打撃戦に切りかえたものの打ち勝つことはできずラウンドが終了した。
2R、エマーソンの左に右を合わしたレンツは、さらにハイキックを放っていく。近距離で顔面をガラ空きにしてテイクダウンを狙うレンツだが、エマーソンも狙い過ぎたか振りが大きくなる。パンチの打ち終わりでバランスを崩したエマーソンからテイクダウンを奪うことに成功したレンツは、ハーフガードの状態で首を固めパスを狙う。
エマーソンのリバーサル狙いに乗じ、パスに成功したレンツはすかさずマウントを奪うが、エマーソンも足を戻しハーフの状態に。サイドを奪ったレンツを押しのけ立ち上がったエマーソンだが、レンツは執拗に組みついてテイクダウンを狙っていく。
距離を取ったエマーソンは、低い姿勢のレンツに右アッパーを見舞い、打撃で追い込もうとしたが、レンツはダブルレッグでテイクダウン、危機を逃れる。
最終回、レンツのハイに対し、強烈なローを見舞ったエマーソン。レンツがエマーソンをケージに押し込み、テイクダウンを奪う。ハーフからレンツが左のエルボーを落とすが、エマーソンはフルガードに戻しリバーサルを仕掛ける。立ち上がり、腰を切ってパスを狙うレンツは、ハーフから潜りスイープを仕掛けるエマーソンにエルボーを落とし、フルガードに戻そうとしたところでマウントを奪取。ハーフに戻されても、強烈な左エルボーをエマーソンに見舞う。
またもマウントを奪うとパウンドに続き、エルボーを放っていくレンツの腰を押して、ガードに戻したエマーソンだが、常に後手に回り、攻勢の機会を得ることのないまま試合終了を迎えた。
無類のスタミナを誇るレンツが、エマーソンを削り続けた試合は、レンツが判定勝ちを手にした。