【UFC109】TUF8ファイナリスト=ノヴァーは無念の3連敗
■第4試合 ライト級/5分3R
ロブ・エマーソン(米国)
Def.3R終了/判定
フィリップ・ノヴァー(米国)
左ハイは放った際、バランスを崩し後方に倒れたノヴァー。立ち上がったところで、エマーソンはパンチを打ち込み、組みついてテイクダウンを奪う。ノヴァーは左足を手元に手繰り寄せて、ラバーガードを狙うが、エマーソンは腰に手を回し、さらに首を殺して、ノヴァーに立ち上がることさえ許さない。
スイッチから立ち上がろうとするノヴァーに対し、腰回りでクラッチしたエマーソンだが、ギロチンに捉えられてしまう。両腕で胸を押し、首を引き抜いたエマーソンが再びトップを奪う。ヒザを受けながら、ケージを背に立ち上がることに成功したノヴァーだったが、フィジカルの違いは明らかで劣勢のまま初回を終えた。
2R、ノヴァーの左ハイに対し、右ローを放ったエマーソンだが、右ストレートにミドルを合わされてしまう。それでも打撃戦では劣勢なノヴァーは、テイクダウンを狙うが逆にトップを奪われる。足を払いながら、強引かつ豪快なパウンドを落とすエマーソンが、殴りながらパスに成功。ノヴァーは足を戻し、シザーススイープを狙うも失敗。再度狙ったラバーも不発に終わり、ノヴァーはケージまで後退し立ち上がる。
ブレイクが入り、試合がスタンドで再開となると、ノヴァーの左がエマーソンを捉えるが、そのまま組みつかれ、またもテイクダウンを許す。エマーソン優勢なまま、試合は最終回へ。TUFシーズン8準優勝も、このままではUFC3連敗が濃厚な状況に追い込まれた。
3R開始早々、ノヴァーの蹴りがエマーソンの急所を捉え、試合は一時中断。再開後、ノヴァーのミドルにパンチを合わせたエマーソン。ノバーのテイクダウン狙いをしっかり受け止め、組み合いでは常にイニシアチブを握る。首相撲からヒザを見せ、何とか反撃の糸口を見つけたかったノヴァーだが、またもエマーソンがテイクダウンを奪う。立ち上がりざま、逆転をかけてギロチンを仕掛けたノヴァーだが、これを抜かれると万事休す。
残り1分、試合がスタンドへ戻ると、ヒザ蹴り、距離をとってミドルをヒットさせたノヴァーだが、エマーソンはヒザを受けながらも、シングルレッグ、さらにダブルとつなぎテイクダウンを仕掛け続け、試合終了を迎えた。
ジャッジの裁定は3-0でエマーソン。アンダーカードは3R判定が続き、ブルース・バッファーも早口かつ細かいポイントを読み上げることなくコールを終え、SpikeTV中継の時間をオンタイムで迎えた。