【Strikeforce】バイリュが判定勝利、負け越し対決制す
■第12試合 スウィングバウト・ライト級/5分3R
マイケル・バイリュ(米国)
Def.3R終了/判定
デイビッド・ジェトニック(米国)
【写真】倒すよりも勝つ――そんな意識が過ぎると、観客の反応は冷えていくばかり。メイン後に行なわれたとはいえ、お寒い内容だった (C) KEITH MILLS
試合開始早々、組みついてヒザを見舞ったジェトニックだが、この一撃はバイリュの股間にヒットし、1Pの減点に。試合再開後、バイリュがジャンピングニーから組みついてテイクダウンを奪う。スタンドに戻り、バイリュは自ら放った左ハイで足を滑らせる。
2R、徐々に距離感を掴むようになったジェトニックは、ダブルレッグでテイクダウンを奪い、バイリュの飛び道具にも余裕を持ってかわすようになる。バイリュのボディフックを受け、一瞬の動きの止まったジェトニックだが、ケージ際のパンチの交換に打ち勝ち、距離をコントロールしながら戦っていく。バイリュの突進をかわすジェトニックだが、手数が極端に少なくなり、残り30秒になってもほとんど手を出すことなく、2Rを終えた。
最終回、バイリュの荒いパンチをかわし、ジェトニックはシングルレッグからテイクダウンに成功する。ハーフでトップをキープしたジェトニックだが、バイリュはロールを繰り返し、立ち上がることに成功。両者の間の距離が縮まり、単発でパンチを交換する展開が続くなか、ジェトニックの顔面が鼻血で真っ赤に染まっていく。ここでバイリュは判定勝ちを確信したのか、最後は両手をあげて試合終了の時を迎えた。
結果、ジャッジは29-29、30-27、30-27でバイリュを支持。負け越している者同士の試合だが、互いにゲームメイキングが過ぎる試合だった。