この星の格闘技を追いかける

【JBJJF】アマチュア・クィンテット中国2019 3つの顔を持つ男──チーム山本JAPAN所属、岡田剛史

Tsuyoshi Okada【写真】右手で道着を握っているのが、良い感じのポージングだ (C) TSUYOSIH OKADA

17日(日)、岡山県岡山市にある岡山武道館で日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)が共催するAmateur QUINTET Chugoku 2019が開催される。

今年から各地方でアマチュアクインテットが開催されるなか、岡山にも初上陸が決まった。第2回中国柔術オープントーナメントと同時開催されることとなったアマチュアクインテット中国大会は、どのような内容になるのか注目が集まる。

出場は4チーム、なかでも山本JAPANの岡田剛史が異色の存在だ。MMAファイター、柔術家、そしてプロレスラーの顔を持つ岡田に大会への意気込みを訊いた。
Text by Takao Matsui


――岡田選手はプロレスラーでもあるそうですね。

「はい(笑)。今は、プロレスに重きを置いて活動しています。フリーで、DDT系列のガンバレ☆プロレスを中心に色んな団体に参戦しています」

――プロレスは専門外なのであまり詳しくないのですが、必殺技とかはお持ちなのでしょうか。

「はい。必殺技は、アームロックです!」

――プロレスの技だと、無限アームロックとか、電撃ロックとか、特別に技名があるように思いますが。

「そのままアームロックです(爆)」

――ああ、「そのままアームロック」という必殺技ですか。

「いえ、そのままはつきません(笑)。アームロックです(爆)。総合格闘技と同じなんですよ。技の入り方も飛び込んで取るので」

――そういうものなのですね。失礼しました。

「いえいえ、大丈夫ですよ。ニックネームが『戦慄のアームロッカー』なんです」

――まさに戦慄ですね(笑)。最初に格闘技を始めたのは、修斗でしょうか。

「最初はレスリングですね。獣神サンダー・ライガーに憧れて、彼の母校である広島電気大学付属高校(現=広島国際学院高等学校)に入学し、レスリング部に入りました。

その後、19歳の時に友人のブラジル人(現・藤田柔術の山城エリキさん)からブラジリアン柔術を教えてもらいました。でもメインは総合格闘技で、柔術は寝技を磨くためにやっていた感じです」

――なるほど。昔は、総合格闘技のために柔術を学ぶ選手も多かったようですね。

「柔術の大会にも出たかったんですが、修斗で試合をしていた時は減量が厳しかったので、他の競技はできない状況でした」

――それが変わってきたのは、いつですか。

「当時、修斗は56キロで試合をしていたんですが、その体重でやらなくなってからですから、2010年くらいだったと思います。とくに顕著に試合に出るようになったのは、茶・黒帯になったここ数年ですね」

――何か心境の変化があったのでしょうか。

「単純に柔術が好きなんです。ジムで指導をしている時は、道着を着ることが多いんですけど、なんかしっくりくると言うか。落ち着く感覚がありますね。試合のスタイルも、レスリングベース、柔道ベース、生粋の柔術家の動きとか様々ありますから、やっていて奥深いし面白い。

プロレス、総合とやっていますけど、柔術は自分自身のバランスをとるために重要なものです」

――ご自身が拘っている柔術のスタイルはありますか。

「やっぱり一本を取りたいですね。一本を取らないと負け。自分はそう思って試合をしています。もちろん、トップ選手を相手に極めることは難しいんですけど、そこを目指した方が楽しいじゃないですか。ポイントを奪うことも大切。でも、一本も取ることも自分の中では同じくらい大事です」

――今回、クインテットの大会に出場しますが、ノーギ、いわゆるグラップリングになります。

「グラいいですよね。海外ではグラのイベントはありますが、日本ではなかなかなかったので、面白いイベントができたなと思っています。この流れで出ないのは、もったいないでしょう」

――チーム名の山本JAPANというのは?

「自分と山本修蔵選手、日下慎也選手、小林孝至選手、椙田将弘選手で構成されていて、セコンドアウトの山本陽一代表が集めたチームだから、そのまま山本JAPANです。面白いメンバーが集まったと思います。やっと日本にできたグライベントなので、定着してもらいたいですよね。盛り上げて行きますよ」

――フィニッシュは、やはりアームロックですか!?

「それで勝てたら最高ですよね。チームの優勝に貢献できればいいですね」

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