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【ONE82】カデスタム、終了間際のKO勝利でウェルター級王座を戴冠

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/5分5R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
Def.5R4分32秒 by KO
タイラー・マグワイア(米国)

マグワイアは手を下げた構えから右ストレートを振り、そこからダブルレッグへ。尻餅をつくカデスタムだったが、すぐに立ち上がる。ここもマグワイアは手を下げた構えからジャブをついて右を強振。カデスタムはじりじり前に出て右ローを蹴る。距離を取るマグワイアはダブルレッグでカデスタムをケージまでドライブし、ケージを背負わせないようにしてテイクダウンする。

カデスタムは下から三角絞めを狙い、背中を見せつつ立ち上がる。試合がスタンドに戻ると前に出るカデスタム。マグワイアもジャブと右ローを繰り出す。カデスタムがバックキックを見せると、マグワイアもすぐにバックキック。これを空振りさせたカデスタムは闘牛士のパフォーマンスで会場を沸かせる。

2R、ジャブとローで前に出るカデスタム。マグワイアは右を振ってタックルに入るが、カデスタムは倒れない。もう一度パンチから組みつくマグワイアに対し、カデスタムは差されている右腕で小手を巻いて、頭を使って距離を作るとヒザ蹴り。マグワイアもシングルレッグに切り替えながらテイクダウン。カデスタムが立ち上がると、今度は両足を束ねるようなダブルレッグで倒す。

両足を自分の足でまたいでトップキープしようとするマグワイアだが、カデスタムもすぐに腰と足を引いて立ち上がる。距離が離れるとすぐに前に出るカデスタム。手数は少ないものの、プレッシャーをかけて右ローを蹴る。

3R、パンチが大振りのマグワイアに対し、カデスタムはジャブと前蹴り。前には出るものの手数が少ないカデスタム。ボディをパンチと前蹴りで狙い、マグワイアのタックルを切ってヒザ蹴りを突き上げる。カデスタムはジャブと右ロー。マグワイアはジャブに合わせてシングルレッグに入り、背中を見せるカデスタムをケージに押し込む。

そこからテイクダウンを狙うマグワイアに対し、カデスタムは正対してヒザ蹴りを突き刺す。これがローブローとなり、マグワイアにインターバルが与えられる。再開後、カデスタムの右ローでマグワイアの身体が流れる。しかしカデスタムの攻撃は単発で、マグワイアはサークリングを止めない。

4R、マグワイアは右フックを見せながら、カデスタムのジャブに合わせて組みつく。カデスタムは突き放してジャブと左フック。観客にアピールしながら右ストレートを打つカデスタム。マグワイアはカデスタムのバックスピンキックを空振りさせると、すぐにタックルに入ってテイクダウンしてバックへ。

カデスタムはすぐに立ち上がり、マグワイアを前方に落として、試合をスタンドに戻す。観客を見やる、腕を回す、両手を上げる、ガードを下げる……とパフォーマンスで会場を沸かせるカデスタムだが手数は少ない。サークリングを続けるマグワイアはカデスタムに組み付いてケージへ。カデスタムはヒザ蹴りを突き刺して距離を取る。

5R、マグワイアは一気に距離を詰めてタックルに入る。テイクダウンにはならないものの、右フックとタックルを混ぜて前に出る。マグワイアは細かいパンチからアッパー・ヒザ蹴り、ダブルレッグでカデスタムをケージに押し込む。カデスタムはマグワイアのテイクダウンを潰して距離を取る。

クリーンテイクダウンは奪えないものの、右の強振&タックルを繰り返すマグワイア。カデスタムはテイクダウンを許さずに試合を進めるも、打撃のビッグヒットがあるわけでもなく手数も少ない。このまま試合終了かと思われた矢先、下がるマグワイアにカデスタムが右フック。これでマグワイアが後方に倒れ、カデスタムが追撃のヒザ蹴り。ここでレフェリーが試合を止め、カデスタムがKO勝利でベルトを巻いた。

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