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【ONE81】ONE初勝利へ、エイドリアン・パンと戦う下石康太「このままズルズルいくのは嫌なので」

Shimoishi【写真】敗北に関して、自分は弱いだけと言い訳じみたことは一切口にしなかった下石 (C) MMAPLANET

9日(金・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE81「Heart of the Lion」で下石康太がエイドリアン・パンと対戦する。

7月のONE初陣でアリエル・セクストンに一本負けを喫した下石が、2度目のサークルケイジでONE初勝利を目指す。MMAPLANETでは敗北の1カ月後に下石に初めてのONEについてインタビューを行い、改めて対戦相手が決まった下石にパン戦について尋ねた。

フラットな想いでONEで戦う、心境とは。


──7月13日、アリエル・セクストン戦のONE初陣は一本負けという結果になってしまいました。あの動きがROAD FCで実績を積んできた今の下石選手の能力とは思えなかったです。

「見ての通りです。全然、ダメでした。見難い打撃だと分かっていたのに試合で貰ってしまった。そこがもう自分の実力不足です」

──下石選手が攻めているという局面でした。

「いやぁ、全然見えなかったです。メチャクチャ効きました。セクストンは予想通りの強さでした。予想通りなので、喰らってはいけなかったです」

──77キロのライト級も初めてでしたが、その辺りは影響なかったですか。

「全然、良い感じでした。体調も良かったですし、対戦相手は抜きにして自分のパフォーマンスとして力強さもありました。まだ不慣れな面もありますし、当日の動きは水抜きありの70.3キロまでは届いていないかというのはありますが、水抜きなしだと77キロの方が70.3キロより動けると思います」

──水抜きなし計量の77キロは、対戦相手が大きく見えてしまうんです。

「そうやって言われることは多いですけど、戦っていて大きいとは思えなかったですし、計量中のセクストンを見てもナチュラルだと思っていました。だから水抜きなしの77キロがベストになるようにしていかないといけないですね。まぁ、慣れるしかないんですけどね。

水抜きなしの方が日本人に合っていると思います。ロードで戦ったマンスール・ベルナウイはセクストンと比べても、相当大きかったですからね。だから、相手のことを考えても水抜きなしをクリーンにやってくれるのが一番だと思います」

──それにしても日本人選手がONEで苦戦することで、奇しくも決してONEに出場している選手のレベルが低くないことが分かってきたという形です。

「そんななかで正直セクストンはONEのライト級で、決してトップではない。もっと上に強い選手がいます。そこに負けたわけですから、次……もう1回チャンスがあると思うので、そこで挽回するしかないです。

もちろん強い選手と戦いたくてONEに来たのですが、もう言われた相手と戦って勝つしかない」

──3月には日本大会もあります。

「そこは……そうですね、これまでONEで頑張ってきた選手や、これからONEを盛り上げる若い選手が出る場であって、僕が戦う場所ではないと思っています。一発目の大切なので、僕は呼ばれた大会で当てられた相手にしっかりと勝つ、それだけです。

それに次がどうなるという状況でなく、確実に試合が巡って来る。そのために練習を続けるだけですね。僕は負けていて、ONEは新しい選手と契約し続けている。この状況ではいつ干さされてもおかしくない、だから安心感があるわけではないですけど。ただ、1試合戦って、ここに出ていたら自分がもっと強くなれると思えました。ONEで強くなっていきたいですね」

8月最終週に上のようにONE初参戦を振り返っていた下石に、ここからは試合1週間前の彼の声をお届けしたい。勝つしかない状況で、力みの感じられない下石がいた。

──前回のインタビューから2カ月少しが経ちましたが、来週にはシンガポールでエイドリアン・パンと戦います。いつ頃、試合は決まったのですか。

「1カ月前くらいですね」

──パンの印象を教えて貰らえますか。

「直近の試合を見ていて、真っ向勝負したいけど付き合ってもらえなくて負けているという感じの選手ですね。ただ、負けてはいますが相手は強いです。4連敗中とはいえ、油断はできない選手ですね」

──以前はもっとグラップリングも使うウェルラウンダーのイメージがあったのですが、最近はフックを振って前に出る感じになりましたね。

「ああいう風に戦うのは、打たれ強いからじゃないでしょうか。だから打ち合いたい。そういう一発に気を付けないといけないですね。打撃戦をするにしても、近い距離で殴り合わないという練習はちょこちょこやってきました。ただ、こればかりは試合にならないと分からないですからね。

ケージに入った時のフィーリングを大切にしたいです。もちろん勝ちたいですし、勝つために戦います。そんななかで試してみたいこともありますし、ガチガチに守るようなファイトはしないです」

──くどいようですが、下石選手の実力は7月のセクストンとは違う。あの負けを払拭する勝利を期待しています。

「ありがとうござます。初めて連敗を経験したのですが、このままズルズルいくのは嫌なので、しっかりと勝ちたいと思っています」

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