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【JBJJF】全日本出場は? 細川顕―01―「ノルウェーの選手が気になりました」

Hosokawa【写真】今は現役よりもジムでの指導が中心の細川。それも柔術家人生だ (C)AKIRA HOSOKAWA

8月5日に東京・大田区体育館で行われるJBJJF主催「第19回全日本ブラジリアン柔術選手権」。ブラジリアン柔術日本一を決める大会を決める大会に当然、ライト級の本命として出場するだろうと思われた細川顕だが、現時点では出場は未定だという。

名古屋市東区にALMA FIGHT GYM HOMIESをオープンした細川にムンジアル、ジム経営、青木真也、QUINTETなど、さまざまなテーマで話を訊いた。
Text by Tsubasa Ito


――今年のムンジアルは出場を見送る形となりましたが、2月にALMA FIGHT GYM HOMIESをオープンされたばかりとあって、出場が難しかったということでしょうか。

「ムンジアルに出られるだけのポイントはあったんですけど、やっぱり1週間くらいジムを不在にするという判断はできなかったですね。会費をいただいているわけですし、代わりの先生も今はいない状況なので。

でも仮に出られる環境だったとしても、コンディション的に難しかったかなと思います。練習もガツガツやっているわけじゃないですから」

――ご自身の練習はあまりできていないと。

「クラスで会員さんと一緒にやるだけですね。出稽古も行かないですし。ちょっと前まではALIVEで、パンクラス・ライト級チャンピオンの久米鷹介君とグラップリングの練習はたまにしていました。彼はMMAの試合が近いので今はやっていないですけど、時期がきたらまた再開したいなと思っています」

――以前と比較して、選手としてのモチベーションは下がった?

「上がってはいないですよね、正直。優先順位が変わってきます。でも、まだ全然やれるとは思っています。体が動く限り挑戦したいなとは思いますけど、気持ちの面でギラギラできないんですよね。

新たなモチベーションがあるとすれば、ジムの人たちに試合をする姿を見せることで、何か伝えられるものがあればなという気持ちでしょうね」

――ムンジアルは映像でご覧になりましたか。

「黒帯だけしか見ていないですけど、軽量級に限っては新世代台頭という印象ですよね。自分に近い階級だと、ライト級3位のエスペン・マティエセンとミドル級2位の選手が気になりました。今年のヨーロッパ選手権でも活躍していて、こんな選手がいるんだと思っていたんです。グレイシーバッハのトップ選手をやっつけたりして、時代が動いているなと思いました」

――仮に自分が対戦したらというところまで想像しましたか。

「そこまではイメージできなかったですけど……。ノルウェーだとヨアキム・ハンセンもそうですし、アイルランドのコナー・マクレガーもそうですけど、そういうところからたまに出てくるんですよね、とんでもない逸材が。彼らはどういう練習環境でやっているんだろう、どういう練習環境だったらあそこまで強くなれるんだろうと気になりました」

――環境は日本よりも整備されていないかもしれません。

「そうですよね。大会もないかもしれないですし。煽りVを見たんですけど、プレハブのようなジムにマットを敷いてやっているような感じだったんです。そういう環境からも強い選手が出てくるんだなと」

――細川選手ご自身の話に戻りますと、2月の南日本選手権が最後の試合出場となっています。8月の全日本選手権は……。

「フィフティー・フィフティーですね。出たい気持ちはあるんですけど、踏ん切りが……。個人の練習に専念できることは今後もないと思っているので、その状況下でどれくらいやれるのかという不安が少しあります。練習している限り衰えは感じないんですけど、やっぱり練習と試合は違うので」

――現時点では出場を迷っていると。

「今の自分をテストする意味でも、今月末の愛知国際に出てみようかなと思っています。せっかく愛知県でやる大会ですし、コンディション的にはやれると思うので。『先生出ないんですか?』という声も生徒からあるので、望まれているのであれば出るのもいいのかなと。全日本はまずそこを経てから考えたいなと思っています」

――ジムをオープンされて約4ヵ月が経過しましたが、ここまでは順調にきていますか。

「おかげさまで人が増えつつあるので、いい感じになってきたなと思っています。会員数は30人弱くらいですね。転勤を機に始める方もいれば、たまたま通りかかった方もいますし。人それぞれですけど、経験者が多いですね。帯は黒帯を筆頭に、全部の帯がいますよ。女性率も高くて、今の時点で6人います」

――新しい生活には慣れましたか。

「まだしっくりこないですね。休憩とか食事のタイミングがまだ定まらないんです。(CARPE DIEM)HOPEの時はまわりに何もないこともあって、朝から夜までずっといたので」

――HOMIESは新栄町駅からほど近い繁華街にありますからね。

「そうなんですよ。そういう違いもあって。でも、HOPEの時も最初の半年くらいはつらかったですよ。サラリーマンから急に専業柔術家になったので、練習をやりすぎてしまったり。いろいろありましたね」

――現在、指導は週に何日行われていますか。

「6日ですね。ジムは毎週火曜日を休みにしているんですけど、火曜日もALIVEで柔術だけ指導しています」

――休みなしですか。ご家族で旅行も行けないですね。

「今はもう我慢ですよ。産みの苦しみです。でも、大変ですけどがんばり甲斐がありますよ。HOPEでの経験はすごく活きていますね。入会時の案内とか、入会後の処理とか。ホープでは僕が事務処理をやっていたので、同じ流れでいけるなと」

――経営者、指導者としてのやりがいはどのあたりに感じますか。

「愛知国際に出る人が多いんですけど、そこに向かってみんなでがんばっていこうぜという空気を感じるので、それがいいなと思います。その大会でデビューする方もいるので、指導者として熱が入りますよね」

<この項、続く>

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