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【UFN117】UFCラストマッチ?! 五味隆典「15分たっぷり自分を見てもらいたい」

Takanori Gomi【写真】五味らしい言葉が聞かれた共同会見だった(C)KAORI SUGAWARA

一昨日=20日(水)に東京都新宿区のパークハイアット東京で行われたUFCメディアデー。明日23日(土)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC Fight Night 117「Saint Preux vs Okami」に出場する全日本人選手が合同取材を受け、UFCとの契約ラストマッチを公言している五味隆典も主席した。

五味のキム・ドンヒョン戦に向けた声をお届けしたい(※要約)。


──ジムが移転して新しい環境で迎える初戦です。

「移動も少なくなったしサポートしてくれる人も来やすい状況になったんで、東林間の溜まり場みたいになって来ました。面白いですよ(笑)」

──環境の変化に伴い練習相手も変わったのでしょうか。

「誰とやったから強くなるというのは特に思っていないですね。スパーリングは怪我も多くなるし、とにかく自分自身を追い込める練習をしています。ウェイトトレーニングのトレーナーにがっちりついてもらって、下にバーベルを下ろさないという練習をやって来ました。僕はスパーリングで強くなろうとは思っていないんですよ」

──フィジカル面の強化をして来たと。

「そうですね。最低条件ですよね。フィジカルをやらないとテクニックも何も出せない。トップランカーに対しては追いついていなかったと思いますね。テクニックは自分の試合をずっと見て来た選手が多いのに対して、自分はそれをカバーするだけの事が出来ていなかったです。

どうしても技術練習で追い込みたくなってしまう。『とにかく追い込めば良い』というのは日本人の悪いところかもしれないですね。そこをちょっと気をつけています」

──キム・ドンヒョン選手との対戦ではどのような試合を見せたいですか。

「15分たっぷり自分を見てもらおうという気持ちで良いと思うんですよね。これが本当にUFCでのラストマッチだと思うと、とにかくたっぷり汗を掻きたいし、焦る必要はない。全部出して倒れたとしても、タクシーに詰め込んでくれれば帰れるからね」

──木口道場の木口(宣昭)代表とも、トレーニングを積んできたのでしょうか。

「ハイ。来てもらいました。木口式トレーニングは1時間半くらいなんですけど、何の雑念もない良い時間でした。10代の頃からやって来た事をこの歳になってまた、そういう時間を過ごせるというのは幸せでしたね。初心に戻れました」

──日本の格闘技が再び盛り上がりを見せています。どのように感じていますか。

「いやあ、良かったですよねえ! 何年もUFCしかなかったし、心細い状況でやっていたというのはありますよね」

──また日本の大会に参戦したいですか。

「うーん。今回もファンが望むような試合をしなければならないし、ファンが望めば……ですよね。今回の試合をとにかく大事にして、それからです」

──仕上がりは如何でしょうか。

「充分にできたと思いますね。体重もあと少しなんで、それさえ落とせばという気持ちです。あとは最後の追い込みですね」

──試合までの準備は海外と比べると、日本大会は調整がしやすいということはありますか。

「僕は3日前まで追い込みたいタイプなので、試合の1週間前に現地へ移動とするのは練習道具を持っていったりと、準備にもエネルギーを使うのでちょっとなあと思いますね。若い子たちはそれが新鮮で楽しいでしょう。俺も十分に経験して来ました。ただ、どうしても最近は移動に入った瞬間に気が抜けてしまう。

リラックスはいらないですよね。今回は移動もないですし日本のファンの人たちに見てもらえるという事で、変な姿は見せられないと思っています」

──追い込んできた手応えは感じていますか。

「今みんな体重が抜けて来てリラックスしている時間だけど、もう一踏ん張りだね。あと1日半あるんで、最後まで俺は気を抜かないようにやろうと思っていますね。若い子はある程度リラックスをしても、何でも良いだろうけどね」

──3日前まで追い込むというのはどのような調整を行うのですか。

「出来るだけの事をやりますよ。ただ体重を落とすだけではなく、あくまでトレーニングで汗を掻こうと思っていますね。計量が終わってからも十分時間があるので、あと1回しっかりと追い込もうと思います。多少体が疲れている状況で試合した方が『良い試合』になるんで、今日もジムに戻ってやろうと思っているんですよ。この会見も早く終わりたいです(笑)」

■UFN117対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
オヴァンス・サンプレー(米国)
岡見勇信(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーニャ(ブラジル)
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
五味隆典(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
エンヒッキ・フランケンシュタイン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
ロランド・ディ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
チャールズ・ロサ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
中村K太郎(日本)
アレックス・モロノ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
佐々木憂流迦(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
近藤朱里(日本)
ジョン・チャンミ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
安西信昌(日本)
ルーク・ジュモー(ニュージーランド)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
イム・ヒョンギュ(韓国)

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