【ONE53】ヒルズのローに右を合わせ続けたイニオンがONE初陣で判定勝ち
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジナ・イニオン(フィリピン)
Def.3-0
ナタリー・ヒルズ(豪州)
いきなり右ハイを見せたイニオンが、ローを交えてワンツーを放っていく。ヒルズも右ミドルを蹴り返したが、イニオンがキャッチしてケージに押し込む。離れたヒルズのワンツーにイニオンが再び組んでケージへ。ヒルズは体を入れ替えるも、イニオンはベリートゥベリーと隅落としの間のような投げでテイクダウンに成功する。
ヒルズはケージを手にして立ち上がるとウィザード。もう一度、後方への投げでイニオンがトップを奪取も、ヒルズが立ち上がる。イニオンは右の重い一発を入れ、蹴りから右を振って前に出てきたヒルズにもう一度右を打ち込んでダウンを奪う。スタンドに戻ったヒルズにテイクダウンを決めたイニオンは、ここでもグラウンドをキープできなかったが、しっかりとケージに押し込んでいく。ボディにヒザを突き上げたイニオンが初回を取った。
2R、左から右を当てたイニオンが、さらに右を2発打ち込む。ヒルズは間合いを取り直し右ローも、ここでもイニオンは右を思い切り振っていく。さらにワンツーから左ローを入れ、左ジャブを当てるイニオンが蹴り足を掴んでテイクダウンへ。スクランブルのなかで髪の毛を掴んだヒルズに注意が入る。
再開後、イニオンは右から左ロー、ワンツー&左ミドルを狙う。ヒルズはローにまたも右を合わされ打つ手がなくなっていく。左右にステップを踏み始めたヒルズだったが、ここでも右ローに右を合わされてケージに押し込まれる。ヒルズは押し返して離れるが、左フックから右を被弾する。基本カウンター狙いのイニオンに対し、ヒルズはラウンド終了まで距離を取った。
最終回、ヒルズは右ローでなく、左から蹴りを放っていくようになったが、イニオンが構わず右を当てていく。右サイドキックには左ハイを返すイニオンはダブルレッグを首投げで耐え、ケージに押し込まれてもウィザードから右ヒザを突き刺す。ケンケンディフェンスを見せるイニオンが首をロックして、払い腰でヒルズを投げる。
ヒルズは立ち上がり、イニオンが離れる。ダブルを切ってワンツーを振るうイニオン、ヒルズは右を被弾してバランスを崩す。右エルボーを打ち込んだイニオンは、ケージに押し込まれてもヒザ蹴りを突き刺し、慌てずタイムアップを迎えた。
結果、3-0でイニオンが勝利しONE初陣を飾った。