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【RFC36】予選突破へ、純真セクハラ王子パク・デソン が「計量失敗はプロの資格が無い」とチクリ

Park Dae-Son【写真】ここからやってしまったパク・デソン。技術、気持ちもある期待の新鋭であることは間違いない (C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC36。同大会で行われるライト級$100万トーナメント国際予選で、香港在住のホドリゴ・カポラルと対戦する一人の若い韓国人選手に注目が集まっている。

パク・デソン、23歳でキャリア7戦目の彼は『Road to A-Sol』となった今回のトーナメントに於いて、決して陣容豊富でない韓国勢にあって、元UFCファイターのナム・ウィチョルと同様に本戦出場が期待されている存在だ。

かつて小見川道大を破るなど、ロードFCフェザー級戦線で活躍したクォン・ベヨンに師事し、打も組も鍛え上げられた彼は、昨年12月に兵役終了から3カ月にしてロードFC王者を2人要するMMAストーリーの新鋭キム・ギョンピョを激闘の末破った。

しかし、喜びの余り試合後のスポンサーとの撮影時にロードガールのチェ・ソルファ嬢に強めのボディタッチ。及び腰になった彼女を強引に抱き寄せことがセクハラ問題として取り上げられることとなってしまった。

その後、パク・デソンは電話でチェ・ソルファに謝罪したが、ロードFCも改めて公式謝罪の場を設け、両者が対面した形で再び謝罪し、それが受け入られた。

そのうえでロードFCはバク・デソンに社会奉仕を課し、他の選手も含め──再発防止策としてファイターの教育を強化させていくことを発表するという事態に発展した。

もちろんパク・デソンには悪気がなく、前述したように喜びの余り勢い余った行為に出てしまったに過ぎない。彼自身は非常に純粋な青年として知られており、その純粋さが純真さに変り、余りにもダイレクトな喜びの表現方法としてセクハラに似た行為に至ってしまったわけだ。

いずれにせよ、この一件でより注目度が増したパク・デソン=純真セクハラ王子のトーナメント予選へ賭ける意気込みと、これまでの格闘技人生を尋ねた。


──ライト級$100万トーナメント国際予選まで、わずかとなりました。今の体調は?

「右手の指の骨折の後遺症と足裏に炎症が起きたので、そこだけ気をつけながら、準備しています。出来る限りのベストを尽くしています」

──なんと、試合前に明らかにしてしまって良いのですか……。ところで、この大がかりなトーナメントがライト級で行われると知った時、どのような気持ちになりましたか。

「ロードFCのライト級の有望株として注目を集めていたキム・ギョンピョ選手に勝ったことで大きいチャンスが来るなとは思っていましたが、トーナメント予選出場という形で、これほど早くチャンスが来るとは思いませんでした」

──キャリア5勝1敗、出場選手のなかでもホン・ヨンギに並び試合経験が少ないですが、他の出場選手との経験の差をどのように感じていますか。

「僕自身、プロ選手としてまだまだだと思っています。今回のトーナメント予選の出場者の中でも最年少です。ただ若さと闘志と熱さでキャリアという部分を越えてみせます」

──失礼ながら日本でもノーマークに近いパク・デソン選手ですが、韓国の事情通からは要注目の存在だと聞かされています。そんなパク・デソン選手はもともとなぜ、MMAを始めたのですか。

「中学生の時に修斗で戦っていたクォン・ベヨン選手と偶然出会う機会があって、その時からクォン・ベヨン選手を尊敬するようになり、僕もMMAを始めました。

格闘技に関してはテコンドー、柔道、ボクシング、レスリングなど色々なスタイルを15年ほどやってきました。2009年と2010年にはサンボで韓国代表に選ばれて、2011年には国体のレスリング大会で3位に入賞しています」

──そんな組み技競技で結果を残し、2013年にはプロMMAデビュー。クレイジードック・デソンの名前で、日本のプロ修斗で中村雄策選手と戦い飛びヒザからパウンドアウトでKO負けという結果でした。

「ハイ。当時、修斗という舞台──そして後楽園ホールという場所で戦うことに憧れを抱いていました。一つ上の階級の試合で、相手もクラスAの選手でしたが、その前のアマチュアの試合でKO勝ちしていたので、『勝てるんじゃないか?』と自信満々でしたが、やはりプロの舞台は違いました」

──その後、台湾のプロFCなどを経てロードFCで戦うようになりましたが、パク・デソン選手にとってロードFCという戦いの舞台はどのような意味を持っているのでしょうか。

「ロードFCは僕にとってチャンスの舞台であり、人生を輝かせてくれる場所だと思っています。これからこの場所でチャンスが訪れる度にしっかり戦って、しっかり生計も立てられるようになりたいです」

──今回、予選に出場できるようになったのは自身でも祝われたように昨年12月のキム・ギョンピョ戦の勝利が大きかったと思います。分が悪いとされていた、あの試合の勝利を振り返って、どのような戦い、どのような価値のある勝利となりましたか。

「キム・ギョンピョ選手との試合は僕にとって2年8カ月振りの試合で、軍隊から除隊して3カ月後だったんです。そのせいかいつもより警戒してしまって、プレッシャーも大きかったです。相手はもちろん強かったですが、勝てたことで自信と以前の感覚がある程度取り戻せたことはとても大きいです」

──しかし、勝利後にやらかしてしまいました。

「あれは僕が100回謝ってもしてはいけないことでした。今後このようなことで失望させないようにします」

──では、今回の対戦相手ホドリゴ・カポラルの印象を教えてください。

「柔術がちょっと上手いオジサンという印象です。ただフィジカル、レスリング、グラウンドどれも兼ね備えている選手なのでその点を念頭に対策を練っていこうと思ってます」

──彼は一度、中国予選で体重を落とせず判定負けを喫しています。

「プロ選手が計量をクリアできなければ、話になりません。計量で失敗することはプロの資格が無いことを意味すると思います」

──では、そんなカポラルを相手にどのような試合がしたいですか。

「MMAは諦めて柔術に専念しようと思わせてやります。レスリング・ディフェンスを重点的に対策してきました。僕自身は打撃主体の試合を考えています」

──最後に今トーナメントの目標を聞かせてください。

「今回の100万ドルトーナメントは規模が大きいだけに強豪が多く出場します。自分がどこまで行けるかは、ぶっちゃけ分かりません。ただ一生懸命準備した結果、どこまで行けるか、今回は己自身を試したいと思います」

■ROAD FC36対戦カード

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
キム・ネチョル(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
アルバート・チャン(カナダ)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
レオ・クンツ(米国)
ホン・ヨンギ(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
ホドリゴ・カポラル(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<女子無差別級>
世志琥(日本)
チョン・ソンユ(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
キム・ウォンギ(韓国)

<フライ級/5分3R>
中原太陽(日本)
ムン・ジェフン(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)
グレリストン・サントス(ブラジル)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
アンディ・メイン(米国)
キム・チャンヒョン(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
エメック・トラオフ(カザフスタン)

<ライト級Tリザーブマッチ/5分3R>
イ・ヒョンソク(韓国)
パク・ヘジン(韓国)

<ライト級Tリザーブマッチ/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジョン・ジェイル(韓国)

<ライト級/5分2R>
ミン・ギョンチョル(韓国)
チョ・ヨンジュン(韓国)

<フライ級/5分2R>
パク・スワン(韓国)
ソ・ドンス(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ソ・ジンス(韓国)
イ・ソンス(韓国)

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