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【Glory34&35】Kunlun&K-1@Glory!! ホルツケン×グローエンハート、シッティチャイ×マラット

glory3435【写真】資本主義経済圏でナンバーワンプロモーションのGlory。KLFと同時出場にあるのがキック界のユニークさか(C)GLORY&KUNLUN FIGHT

28日(水・現地時間)、GLORYが10月21日(金・同)にコロラド州デンバーの1stバンク・センターで開催されるGlory34のメインでニキー・ホルツケン×マーセル・グローエンハートの世界ウェルター級選手権試合が組まれることを発表した。


グローエンハートは6月のGlory31のウェルター級トーナメントを制して、挑戦権を手にした。ホルツケンにとっては昨年5月に獲得したベルトの3度目の防衛戦ということになる。過去両者は2010年10月のアルティメット・グローリー時代、そして昨年12月のGlory26で戦っており、ホルツケンが2試合とも勝利している。

今やキック世界一のイベントはクンルンファイトになりつつあるなか、グローエンハートはGloryとKLFの両方のイベントに出場しており、直近の試合は8月20日のKLFで80キロトーナメント準々決勝に出場し、ブラジルのジョナタン・オリヴェイラにTKO勝ち。一方、王者ホルツケンは2012年にGloryが現体制になって以来、他のイベント出場はオランダのムエタイ・マニアの一戦のみ。残り11戦は全てGloryで戦ってきた。

グローエンハートにとって3度目の正直となるか、あるいはホルツケンにとって2度あることは3度ある──となるのか、注目の高地決戦だ。

また、同カードの発表により当初、同大会のメインで組まれていたガブリエル・バルガとロビン・ファン・ロスマーレンの世界フェザー級チャンピオンシップはGlory版プレリミ=Super Fight Seriesのメインとして行われることとなった。前フェザー級王者ロスマーレンにとって再起を賭けた階級転向=即世界戦の行方も気になるところだ。

なおGloryでは27日(火・同)に11月5日(土・同)にフランスはニースのパレ・ニカイアでGlory35を開き、ライト級世界王者シッティチャイ・シッソンピーノンがマラット・グリゴリアンの挑戦を受けることも明らかにしている。24日のKLFのライト級トーナメント準決勝でスペルボン・バンチャメークに敗れたシッティチャイ、彼もマラットとは過去に2度対戦し、昨年12月にKFL、今年の3月にライト級挑戦者決定トーナメント決勝とともに判定勝ちを収めている。

K-1世界ライト級王者の挑戦を受けるGlory世界ライト級王者、そして両者とも中国でも戦っている。MMAでいえば北米メジャーのチャンピオンとRIZIN王者が、ともにONEで戦っているような整理しづらいキック界にあって、その勢力分布図の理解につながる一戦といえるかもしれない。

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