【PXC39】キム・ジャンヨン、洗濯挟みでPXCフェザー級王者に
<PXCフェザー級王座決定戦/5分5R>
キム・ジャンヨン(韓国)
Def.3R by シザースチョーク
マーク・ストリーグル(フィリピン)
UFCファイター、イム・ヒョンギュをセコンドに従えたキム・ジャンヨン。ストリーグルには星野勇次がついている。サウスポーのストリーグルは右手を前に低い姿勢から、蹴りのフェイントを見せる。キム・ジャンヨンはローを放つ。ストリーグルは組みついて腰をコントロールすると、すぐにテイクダウンに成功する。キム・ジャンヨンがキムラから大きく後方にストリーグルを投げ、腕十字を狙う。
ここは凌いだストリーグルだったが、ガードを強いられラバーガードも潰される。ハーフから潜ってテイクダウンを狙うストリーグル、これを潰してバックに回ったキム・ジャンヨン。これを凌いだストリーグルがスクランブルを制してバックへ。バックマウントからのRNCが極まらなかったが、マウントに移行しパウンドを落す。再びバックマウントにまわったストリーグル、パンチを入れながらRNCを再度狙う。手首を掴んで防ぐキム・ジャンヨンに対し、腕十字にスイッチするが、これはすっぽ抜け気味に失敗する。
キム・ジャンヨンはトップからパスを狙うも、起き上がったストリーグルがバックを伺う。小手をいかして耐え、トップをキープしたキム・ジャンヨンが、横四方からキムラを仕掛け、さらに洗濯挟みへ。腕を抜いたストリーグルが立ち上ると、初回がタイムアップ。目の離せないスクランブルとポジショニング、そして関節技のノンストップアクションは非常に判断の難しいラウンドとなった。
2R、まずはストリーグルが右ジャブを放つ。右ミドルを返したキム・ジャンヨンが、続いて三日月蹴りのように指先でボディを突き刺す蹴りを見せる。組みたいストリーグルは、遠い位置から右フックを放つ。キム・ジャンヨンの左ストレートにテイクダウンを合わせたストリーグルだが、トップを取ると同時にキム・ジャンヨンにキムラからスイープを許す。腕を引抜き、上を取ったストリーグルが抑えに来たところで、キム・ジャンヨンが起き上がりバックに回る。ガードを取ったストリーグルは、パンチを受けて厳しい表情を見せ始めた。首を殺して、細かいパンチを落すキム・ジャンヨンがトップキープを続け、そのまま2Rが終了した。
3R、プレッシャーを与えるキム・ジャンヨン。間合いを外したいストリーグルが左ミドルを見せる。これをキャッチしたキム・ジャンヨンだが、続く攻撃はなくスタンドの神経戦が続く。ストリーグルは左に回りながら右ジャブ、右ローを繰り出す。蹴り足を掴んでシングル、直後にパンチからのダブルも切られたストリーグルは、さらに蹴り足を掴んでからのテイクダウンも失敗して、引き込む。
キムラ・フックから徹底的に左手を狙うキム・ジャンヨン。さらに洗濯挟みで絞めあげる。首を抜いたが、キムラは残っているストリーグルが腕も抜いて立ち上がるが、完全にガスアウト状態に。勝負時とばかりに、キム・ジャンヨンがアッパーを連続で打ち込む。頭が揺れるストリーグルは力の無いテイクダウン狙いから引き込みへ。
パスから上四方に回ったキム・ジャンヨンが、再びキムラへ。同時に洗濯挟みを仕掛けると、このチョークでついにストリーグルがタップアウト。超法的手段で、王座決定戦をストリーグルに用意したPXC陣営だが、やはり勝負は何が起こるか分からない。足早に会場を後にするフィリピンのファンを前にして、「ストリーグルの腕は凄く柔軟だったけど、構わない。チャンピオンは僕なので」と新PXCフェザー級王座は語った。