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【WEC40】トーレス×水垣 真っ向勝負の5Rは王者に軍配

(C) ZUFFA■第10試合 WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R
[王者]ミゲール・トーレス(米国)
Def.5R終了/判定
[挑戦者]水垣偉弥(日本)

【写真】トーレスの顔面を捉えた水垣のヒザ蹴りだが、一方のトーレスも鞭のようにしなるヒザ蹴りを水垣のボディへ何度も突き刺した (C) ZUFFA

やや硬い表情のようにも見える水垣が、まずオクタゴンへ。一方のトーレスは、集中力の高さがそう見せさせるのか、水垣以上に厳しい表情で地元の大声援を背に入場した。大きくジャンプしリングアナのコールを受ける水垣に、容赦なくブーイングが浴びせられる。

距離を取るトーレスに、水垣がオーバーフック気味にみぎと左を重ね、距離を詰めていく。ケージを背にしながら、鋭い右を返すトーレス。大トーレス・コールが響き渡る中、水垣が距離を詰め、あるいはトーレスの出てくるところにパンチを合わせていく。詰めてヒザを見せた水垣、トーレスはハイ慣れないよう左ジャブを伸ばす。組みついて首相撲からヒザを見せたトーレス、水垣は押し倒すと、そのままスタンドをキープする。

大きな左を見せる水垣、トーレスは左ハイを放って行く。両者、距離を取り、時には詰めて打ち合いながらビッグヒットがないまま1Rは残り時間はあっという間に1分を切っている。トーレスの右、水垣の左が交錯するなか、水垣が再びトップを奪う機会があったが、ここでもスタンドへ戻る。両者、ほぼ互角の攻防、光ったのはトーレスのダッキングによるディフェンス。そんな1Rが終わった。


2Rにはいっても、水垣はしっかりとディフェンスしながら打ち合いを挑むが、ここではややトーレスが打ち勝つ。後ろ回し蹴りでバランスを崩したトーレスだったが、あくまでも水垣は立ち技勝負。距離が縮まると、トーレスが首相撲からヒザを繰り出す。飛び込んで右を放つ水垣だが、やや距離が遠く、ここまではあくまでも深追いをしない水垣――、5Rという長丁場を考えた戦術か。

水垣は王者の左ミドルをしっかりとブロックし、右をヒット。と、ムキになったように前に出てきたトーレスに、水垣はケージに押し込まれながらも縦ヒジを見せる。
ヒザを打ち合う両者、トーレスのヒザがボディに突き刺さり、残り30秒というところでトーレスのパンチがワンツーで水垣を捉える。さらに首相撲からアクションの大きなヒザを放つトーレスのポイントを考慮に入れた攻撃は、残り5秒で繰り出された連打の中にも見え隠れする。

3R、水垣にとって、やや王者優勢という流れを断ち切るには、非常に大切なラウンドが始まる。前に出てくる水垣にトーレスの左が待っている。距離を詰めることができない水垣だが、手数を緩めることはない。

水垣はケージにトーレスを詰めてヒザ蹴りの連打。ならばと王者もヒザを返してくる。右目を気にする王者に、水垣の左フックがヒット。トーレスも打ち返してくるが、水垣はしっかりとブロックする。ここでレフェリーからストップがかかり、トーレスの右目の上のカットをチェックした。

流血の王者、古傷のカットか?

再開後、勝負を急ぐと思われたトーレスだが、前に出るのは水垣。激しいパンチの交錯で、水垣の右オーバーストレートがヒット。直後に距離を詰めてヒザ蹴りを見せたトーレスが、さらに右のエルボーを放っていく。水垣はダッキングのトーレスの首を捉えて、ヒザを突き上げ、トーレスが前に出てくるところを迎え打った水垣。3R終了時点で危ないシーンはないまま未知の4Rを迎えることになった。

開始早々、水垣が左フックを連続でヒットすると、王者は初めてテイクダウンを仕掛けてきた。このラウンドは徹底して組みついてきたトーレスは、引き込んでグラウンド戦を仕掛けるが、ハーフでトップをキープした水垣は自らスタンドへ。

またも組み付いてきた王者に、水垣は右エルボーを二発放ったが、やや疲れたか。左ボディフックを放ちながら前進する水垣は、直後にトーレスの右を受けてケージ際まで後退。パンチを放っては、水垣をケージに押し込む泥臭い攻撃に出た王者。勝負への執念を感じさせる動きに、水垣はバックを奪って応える。

ヒザ十字狙いでグラウンドへと移行をするが、水垣はここも付き合わない。危険なシーンは、ほとんどない。ただし、攻勢に出ることもできない水垣。ほぼ互角に戦ってきたが、少しずつ遅れを取っているのも確かで、試合は逆転が必要な5Rへ。

王者を見て、小さくうなずいた挑戦者は、最後の5分間に勝負を掛ける。

ジャンピングガードの要領で一瞬、体を浮かし、すぐに足をつけて距離をとったトーレスは、ここからパンチの回転数が上がり、距離を詰めた打ち合いのなかで、王者の荒々しさが目立つ。水垣は首相撲を狙い、トーレスがバランスを崩したが、ここでもグラウンドへは移行しない。

ケージに押し込まれるシーンが増えた最終ラウンドも残り1分、水垣の突進をバックステップでかわす王者に、トーレス・コールが送られる。ノーガードの打ち合いから、王者が組みつき細かいパンチを見せると、ここでタイムアップ。判定はミゲール・トーレスを支持した。

「タケヤは素晴らしいチャンレジャーだった。尊敬する」と、トレースがコメントをする横で、号泣の水垣。惜敗ともいえる世界戦だったが、スタンディンブオベーションを誇りに、水垣は次の戦いへと向かってほしい。

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