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【RFC23】チェ・ムベと対戦ルカス谷 「ホイスやヒクソン、ミノタウロは常に大きな相手と戦っていました」

Choi vs Tani【写真】体重差は10キロ、柔術家らしくこの違いをテクニックで埋めることはできるか (C)SHOJIRO KAMEIKE

2日(土・現地時間)に韓国ソウルのチュンチュン体育館で開催されるRFC23。同大会には3月大会に引き続きルカス谷が出場する。

前回大会ではジム・ゴンオに一本勝ちし、今回は44歳で現役復帰するチェ・ムベと戦うこととなった。グレイシー柔術が最初の柔術、それ故にMMAに挑戦するというルカス谷、注目の初インタビューをお届けしたい。

――3月21日のRFC22でシム・ゴンオ選手に一本勝ちし、連続出場を果たすルカス谷選手です。まずROAD FCに対する印象から聞かせてください。

「すごく大きなイベントですよね。日本ではVTJで試合をさせてもらい大きな大会と思いましたが、それよりも大きかったです」

――今回はチェ・ムベ選手と対戦することになりました。対戦相手の印象は?

「みんな『チェ・ムベは年を取っている』と言うんですけど、それは年齢のぶん経験があるということです。以前よりスタミナがないと言う人もいますが、経験が豊富なだけに、それほどスタミナを使わずに戦うことができるのかもしれません。今回は自分にとって厳しい試合になると思います。でも僕は、それだけの相手と良い試合をしたいですね」

――チェ・ムベ選手は日本のPRIDEや戦極でMMAファイターとしての経験を積んでいた選手です。

「僕もずっと彼の試合を見ていました。今回、そんなチェ・ムベ選手と試合をすることになってビックリしています。日本ですごい試合をしていましたよね。特にソア・パラレイ選手との試合は印象に残っています(※2004年10月31日、PRIDEで2R、RNCでチェ・ムベが一本勝ちを収めている)。その選手と戦えるチャンスをもらえたのは、本当に嬉しいですよ」

――ルカス選手にとっては、チェ・ムベ選手がスターのように思えるのでしょうか。

「そう。ロックバンドでいえば、アンダーグラウンドのバンドが、アイアン・メイデンが一緒に演奏するような感じだと思います」

――今回の試合はヘビー級契約で、計量結果はルカス選手が103.5キロ、チェ・ムベ選手が111.7キロと、10キロ近い体重差があります。

【写真】前戦でもヘビー級で戦い腕十字を極めたルカス谷(C)MMAPLANET

【写真】前戦でもヘビー級で戦い腕十字を極めたルカス谷(C)MMAPLANET

「本当はライトヘビー級で試合をしたかったんですけど、それではチャンスがなく、ヘビー級だと試合を組めるということでした。確かに体重差はありますけど、柔術家としてホイスやヒクソン、ミノタウロは常に自分より大きな相手と戦っていました。そんな試合でも勝てるのが柔術の力なんだと思っています」

――ルカス選手も彼らのように、MMAでも体格の大きな相手にサブミッションを極めたいのでしょうか。

「もちろんそうなんですが、私はまだ彼らと比べられるようなレベルにありません(苦笑)。でも、彼らを手本として戦っています。柔術と出会わなければ、僕はどんな人間になっていたか分からない。僕は柔術家であることに誇りを持っています」

――なぜ柔術だけでなく、MMAも戦いたいと思ったのでしょうか。

「僕が最初に見た柔術……グレイシー柔術と、今のブラジリアン柔術は少し違うものだと思っています。グレイシー柔術は、セルフディフェンスという部分が大きかった。でも今はどんどんスポーツ化してきています。もちろん柔術がスポーツとして普及していることは、すごく嬉しいです。スポーツとしての柔術も大好きです。でも、それだけじゃない。僕が見ていたグレイシー柔術の部分にもチャレンジしたいと思ったんですよ」

――つまりバーリトゥード、現在のMMAに挑戦することが、ルカス選手が最初に見た柔術であると。

「そうですね。最初は怖かったけど(苦笑)」

――明日は、チェ・ムベ選手を相手にどのような試合をしたいと思っていますか。

「相手はアゴが硬くて、KOするのは難しいと思います。でも打撃を出して、サブミッションを極められるポジションを大切にしながら戦いたいです。必ず極められる、とは言えません。でも一本勝ちするのが目標です」

■ RFC 23 計量結果

<ROAD FCバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] イ・ユンジュン:62キロ
[挑戦者] ムン・ジェフン:61.75キロ

<ヘビー級/5分3R>
チェ・ムベ:111.7キロ
ルカス谷:103.5キロ

<女子63キロ契約/5分2R>
キム・ジヨン:63.1キロ
ハティース・オズヨート:62.7キロ

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.6キロ
ソン・ヒョギョン:50.6キロ

<ライト級/5分3R>
ナンディンエルデン:70.45キロ
キム・スンヨン:70.35キロ

<80キロ契約/5分3R>
イ・チャンソプ:88.65キロ
カリム・ボウララッシ:80キロ

■ Young Guns 22 対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
ソン・ギュソク:77.3キロ
チャ・インホ:77.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
キム・ソクモ:77.5キロ
川口雄太朗:77キロ

<フェザー級/5分2R>
ジョン・ヨンサム:65.85キロ
ホン・ソンホ:65.9キロ

<ライト級/5分2R>
ソン・ジンホ:70.2キロ
チェ・ジョンチャン:69.5キロ

<ミドル級/5分2R>
ラ・インジェ:84キロ
キム・ヒョンミン:83.3キロ

<バンタム級/5分2R>
ジャン・デヨン:61.9キロ
チョン・ソクチャン:61.9キロ

<フライ級/5分2R>
クァク・ジョンヒョン:57.3キロ
ホン・ジョンテ:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
ソ・ジンス:61.85キロ
イ・ユンジン:61.65キロころで戦います」

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