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【UFC FOX04】ナムがフルラウンドの打撃戦をスプリット判定で制す

2012.08.05

<フェザー級/5分3R>
ナム・ファン(米国)
Def.判定2-1:29-28、28-29、29-28
コール・ミラー(米国)

左ジャブ、前蹴りを伸ばし体格差を意識したファイトを心掛けるミラー。ナムはなかなか距離を詰めることができず、被せるような左フックも空振りが多い。ジャブから左フック、さらに右ストレートを伸ばすミラーに、ナムの左ボディフックがヒットする。左ボディフックから、左フックにつなげるナムに、ミラーが打ち下ろすような右ストレートを放っていく。

ミラーはジャブで突き放し、ナムの前進に合わせてヒザを狙うも、ナムも得意の左ボディフックを続ける。ナムの左フックがヒットし、ミラーが前に出るが、再び左フックを被弾する。距離を取り直したいミラーを追いかけ、左だけでなく右を打ち込んだナムが攻勢を握る。

再びボディフックから左フックをヒットさせたナムは、ハイキックをブロックして左ボディストレートを見せる。ボディフックから左フック、続いて右フックとボクシングで攻め込むナムは、残り30秒を切るとミラーに再びワンツーからスリーまで打ち込む。ミラーもパンチに力が入るが、懐に入り込まれると長いリーチが逆に邪魔をするようにコンパクトなナムのパンチを受けてしまう。

2R、左ジャブを伸ばしたナムの左に、ミラーも左を合せて前に出る。お株を奪うような左ボディフックを打ち込んだミラーは、1Rと違い接近戦を挑む。ナムもボディから右フック、ローを蹴り込むが、ミラーの手数が多い。ナムは1Rより戦い辛そうに見える。

ミラーは再び距離を取るようになると、左ローからサークリングを駆使する。と、再びナムのコンビネーションを受ける。ミラーは右ストレートをヒットさせると、前に出てくるナムに左フックを合せる。ナムも残り30秒になり左フックから前に出た形勢逆転を狙うも、このラウンドはコールがモノにしたか。

最終回、距離を詰めようとするナムに前蹴り、左ハイを繰り出すミラー。ナムは構わず距離を詰めて、パンチでミラーを押し込んでいく。左を被弾し、動きが鈍くなったミラーが、距離を取り直す。と、ナムのハイキックがその顔面をかすめ、再び左フックがヒットする。右ストレートから左フックを打ち込んだナムは、ミラーのテイクダウン狙いをカットし、左ボディフックを放つ。

左だけでなく、右ボディを見せたナムは左フックで主導権を握る。右から左とボディを続け、ここにきてコンビネーションに変化を加えたナムに負けじと、ミラーも左ボディフックを見せる。しかし、中間距離でもミラーのパンチをダッキングでかわすナムが、左フックを継続して打ち続ける。残り1分を切り、フライングキックを見せたミラー。ナムは見切って、前に出てようとするもミラーはヒザ蹴り、前蹴りで突き放し、試合はそのままタイムアップに。結果、ミラーに一票が入り、驚いた表情を見せたナムだが、2-1でスプリット判定勝ちを収めた。

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