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【UFC FX03】ガルシア、グライスにフルマークの判定負け

2012.06.09

<フェザー級/5分3R>
マット・グライス(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
レオナルド・ガルシア(米国)

 グライスの突進を右にステップを踏んでかわしたガルシア、左ジャブから右を伸ばす。グライスもしっかりとガルシアの攻撃を見切り、左アウトサイドローを放っていく。慎重な立ち上がりとなったが、頭を下げながらやや危なっかしい右ストレートを見せていたグライスが、続く前進でダブルレッグからテイクダウンを奪う。

 勢いのある左のパウンドを落すグライスは、ケージにガルシアを運び足を一本抜く。足を戻そうとしたガルシアに対し、反対側のハーフに回ったグライスは右のパウンドを落す。エルボーを織り交ぜてパウンドを落すグライスは、パスから一気に上四方に回りノースサウスチョークへ。左手を必死に差しいれたガルシアは、チョークから逃れることができたが、ガードの状態から抜け出せない。

 インサイドガードから、左のパンチを落すグライスは、ガルシア十字狙いを察知してさらにパウンドを重ねていく。左のエルボーをモロに顔面に受けたガルシア、再びハーフからエルボーを落とされる。グライスはそのままトップをキープし、初回を取った。

 2R、右から左を振るいながら、組みついてシングルレッグからテイクダウンを狙ったグライス。背中を向け、足を引抜いたガルシアがスタンドをキープする。しかし、ガルシアは真正面からワンツーを放ったところで、ダブルレッグを合され、ここでもテイクダウンを許してしまう。

 細かい左エルボー、振りの大きな右エルボーを落とすグライス。インサイドハーフガードで、パンチを落すグライスが、肩で顔面を落してプレッシャーを与えると、パスに成功する。足を戻したガルシアだが、2Rもガードを強いられる展開から逃れることができない。抑えられ、パウンドを浴びて削られるガルシアは、背中も伸びて右のパンチを顔面に浴び続ける。残り1分、グライスのパウンドの回転数が上がる。右ワキを差して、左のパウンドを落すグライス。ガルシアは2Rも落した。

 ワンツーを放つガルシア、左ハイは距離が合わず、右ストレートもグライスに届かない。グライスはガルシアの圧力に負けず、ケージ際にダブルレッグを仕掛け、距離を取ったガルシアにパンチを打ち込む。

 テイクダウンを嫌がるガルシアは、左ボディを放っていくが、再び組みつかれ離れ際のパンチを受ける。逆転にはKOしかなく、一発狙い、振りが大きくなるガルシア。グライスは左フックを掻い潜り、完全なタイミングでダブルレッグダイブでテイクダウンを奪取。残り2分を切り、立ち上がったグライスから右から左と重いパウンドを受けたガルシアは、足を振り回すも捌かれ、ハーフを許す。

 クローズドガードに戻してなお、パンチを受け続けるガルシアが、残り45秒で蹴り上げがからトップを奪う。声を上げて、右フックを打ちこむガルシアだが、続くヒザをキャッチされシングルレッグでテイクダウンを許すと万事休す、そのままタイムアップまでガードを強いられ、パウンド受け続ける。ガルシアはフルマークで敗れ、1年半振りの勝利を手にすることはできなかった。

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