【PXC44】カデスタム、ロー&TD防御でウェルター級王座獲得
【写真】終始するどい右ローを蹴り込んでいたカデスタムだが、試合の4週間前に右ヒザを負傷しており、試合中の拳の骨折も合せ、すぐに手術に臨む予定だという(C)MMAPLANET
<PXCウェルター級王座決定戦/5分5R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
Def.3-0:49-48. 49-48. 48-47
ジョシュ・カルボ(グアム)
鋭い右ロー、左フックから右ローを蹴るカデスタム。打撃のプレッシャーをかけて前に出る。カルボも飛び込むような右ストレートを当て、シングルレッグからテイクダウンを狙うが、カデスタムは倒れない。スタンドの展開に戻ると、ジャブを突くカデスタムが左ミドルと右ロー、強烈な右ローで会場をどよめかせる。ローをキャッチしようとするカルボ。カデスタムの引きが早く、しっかりとキャッチできない。カデスタムはカルボの蹴り足キャッチを怖がらず、前足にローを集める。カルボも果敢にシングルレッグからテイクダウンを狙うが、カデスタムは倒れない。逆に試合がスタンドに戻るとカデスタムが右ローをヒットさせ、カルボのタックルを切った。
2R、ここもプレッシャーをかけるカデスタムが強烈な右ロー。カルボの足が大きく流れる。カデスタムは構えをスイッチしつつ、ジャブを見せながら右ロー。カルボも蹴り足を掴もうとするが取りきれない。逆にカデスタムはしっかり打撃のプレッシャーをかけて、パンチから右ローのコンビネーションで攻め続ける。完全にカデスタムが試合の主導権を握り、2Rを終えた。
3R、カルボのパンチと蹴りをブロックして、右ローを蹴るカデスタム。ジャブを突いて前に出ると、カルボは右フックのかぶせを狙う。カデスタムもジャブや前蹴りから右ローにつなげ、カルボにタックルに入らせない。カデスタムがプレッシャーをかけてパンチ&右ロー、カルボが右ストレートとタックルを狙うも失敗という展開が続いた。
4R、右ストレートで飛び込むカルボ。カデスタムは変わらず右ローを蹴る。お互いにパンチを多用するもクリーンヒットはなく、中間距離を外して戦う。中盤以降、カルボのタックルを切ったカデスタムが左ミドルと右ローで攻め込むが、それ以上は深追いしない。
5Rもカデスタムが前に出続け、カルボもパンチを返すが、試合の流れを決めるような一撃にはならない。ようやくカルボがダブルレッグでカデスタムに尻餅をつかせるが、カデスタムもすぐに立ち上がる。右フックで前に出ていくカデスタム。バックキックをボディに突き刺すと。今度は顔面へのバックキックも狙う。カルボもパンチを返し、シングルレッグで組みつく。試合終了が告げられると両者とも手を挙げて勝利をアピールした。
判定はジャッジ3名ともカデスタムを支持。ローでダメージを与え、カルボのテイクダウンを切り続けたカデスタムがウェルター級王者のベルトを巻いた。