【UFC101】BJ、アンデウソンが完勝、独走状態へ――
8月8日(土・現地時間)、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのワコビア・センターで開催されたUFC101『DECLARATION』。NBAのチーム名=76ersにもなっている通り、1776年に独立宣言が採択されたフィラデルフィアで行われる初のUFCライブイベントには、DECLARATION(宣言)というサブタイトルが付けられた。
同大会では、UFC世界ライト級選手権試合BJ・ペン×ケニー・フロリアンをメインイベントに加え、階級を超えたスーパーファイトとして、ミドル級絶対王者アンデウソン・シウバと元ライトヘビー級王者フォレスト・グリフィンの一戦。その他にも、ジョルジュ・サンピエール政権が不動のものとなるつつあるウェルター級戦線に、ミドル級から階級を下げたTUFシーズン7ウィナーのアミール・サダローが、WEC転向組の一人でインジオの愛称を持つ親子鷹ファイター=ダニーロ・ビルフォートが注目の参戦を果たした。
そのメインイベントでは、1月のGSP戦以来となるBJが、ライト級最強の挑戦者ケン・フロを相手に横綱相撲を見せ付けた。序盤からプレッシャーを掛け続け、パンチとヒザ蹴りで優勢に試合を進めると、ケン・フロのテイクダウン狙いにも動じることなく、4Rには逆にテイクダウンを決めるとバックグラブ、続け様にカカト蹴りをボディに見舞い、これを嫌がって意識がボディにいったケン・フロをチョークで捉えた。
また、第10試合で行われたアンデウソン×フォレスト戦は、フィジカル面こそ一回り大きなフォレストに分があるようにみえた。だが、実際に対峙をすれば、序盤から伸びのあるワンツーでフォレストからダウンを奪ったアンデウソンが、続け様、前に出るフォレストにパンチを合わせて2度目のダウンを奪うと、最後は右のスナップを利かせた手打ちにも見えるような一発のパンチで、3度目の、そして最後のダウンを奪ってTKO勝ち。終わってみれば、7月のUFC100でチアゴ・アウベスを退けたGSPに続き、BJ、アンデウソンとライト、ウェルター、ミドルの各階級の王者が圧倒的な強さを誇示し、まさに独走状態となった。
その他、同大会では、ウェルター級期待のサダロー、ビルフォートがそれぞれジョニー・ヘンドリックス、ジェシー・レノックスに敗れている。