【Strikeforce】背水のバローニ、リッグスに判定負け
■第8試合ウェルター級/5分3R
ジョー・リッグス(米国)
Def.3R終了/判定
フィル・バローニ(米国)
【写真】強烈なヒザ蹴りを何度も突き上げたリッグス。08年9月のプレイボーイマンション大会では三崎和雄に敗れたが、以後2連勝と挽回 (C) Strikeforce
左ミドルを蹴るサウスポーのリッグスは、距離を詰め、パンチを放とうとしたバローニに対し、ダッキングから押し倒すとバックを奪ってチョークを狙っていく。
正対して凌いだバローニが、ケージを背に立ち上がろうとするも、リッグスはその片足を取り再びテイクダウンを狙っていく。これを上から潰したバローニだったが、ここでリッグスはガードポジションを取り、自らグラウンドへと引き込んだ。
ブレイクを挟み、再開後は、リッグスが遠い間合いから飛び込むようにテイクダウンを狙っていくも、これをきったバローニが上からパウンドを落としたところで1Rが終了した。
2R、プレッシャーを掛けていくバローニに、ミドル、バックブロー、ローを見せるリッグスは、スーパーマンパンチから組み付き、押し倒すようにテイクダウンに成功した。だが、ここでもケージを背に立ち上がることに成功したバローニが、今度は豪快なテイクダウンでお返しする。
しかし、抑え込みきれないバローニ。立ち上がったリッグスは、バローニのタックルをきると、強烈なヒザを突き上げ、ヒジ討ち、首相撲からのヒザ蹴りへと繋げていく。片足タックルからなんとかテイクダウンに成功したバローニだったが、息をつく暇もなく、下からリッグスの三角絞めが待っていた。ガッチリ技が入ったかのようにも見えたが、これを強引に振り払うように外したバローニが、今度はガードからパウンドを放ち、2Rが終了した。
3R、踏み込んでローを放つリッグスは、ジャンピングニーからパンチ、回し蹴りと派手な打撃を次々に繰り出し、会場を沸かせる。頭を振って、パンチを返していくバローニに、リッグスは再びジャンピングニー。後退するバローニを追い掛けては、ロー、ミドル、ヒザ、パンチを叩き込んでいく。
力ないミドルを蹴り返すバローニに、追い討ちを掛けるかのように、パンチからヒザ、再びパンチと強烈なコンビネーションを幾度も叩き込んでいくリッグス。最後は、ジャッジ3者が30-27を付ける判定3-0で、リッグスが判定勝ちを手にした。