【WSOF33】チムール・ワリエフ、グディエレスを完封。バンタム級王座に一歩近づく
<バンタム級/5分3R>
チムール・ワリエフ(ロシア)
Def.3-0 :30-27.30-27.29-28
クリス・グティエレス(米国)
ローを蹴り合い、ワリエフは飛び込んでフックを見せてローを蹴り込む。グティエレスはスイッチを織り交ぜて間合いを図りつつカウンター狙いか。そのグティエレスのサイドキックをキャッチしたワリエフがテイクダウンに成功し、足を一本抜いていく。足を戻したグティエレスだが、すぐにワリエフがパスからノースサウスを狙う。グティエレスが必死に右腕でワキを差して防御し、腰を切って足を戻す。ワリエフはガードのなかでエルボーを落とすと、起き上がってローキック。再びガードの中に入ったワリエフがトップをキープして初回を取った。
2R開始直後にシングルレッグでテイクダウンに成功したワリエフは、スクランブルのなかばバックを取り、後方から左のパンチを打ち込んでいく。グティエレスが立ち上がると、後方への投げを決めたワリエフが、しっかりとトップを取り切る。三角絞め狙いを担ぐワリエフに対し、グティエレスも足を戻していくが立ち上がることができない。ボディから顔面にパンチを入れるワリエフが立ち上がると、グティエレスが蹴り上げを狙うも再びガードの中に入られる。残り1分でまたもスクランブルでバックに回ったワリエフ、残り10秒でブレイクが入り、ここもワリエフが取った。
最終回、後のないグティエレスが左フックを入れるも、間合いを詰めることがなかなかできない。ワリエフがプレッシャーを強めると右ローを入れる。グティエレスのテンカオにダブルレッグを合わせたワリエフが、ここでもテイクダウンに成功する。ハイガードから三角クラッチ、そしてリバーサルを仕掛けたグティエレスだが、下になりかけたワリエフが頭を抜いて立ち上がり、そのままケージに押し込む。
即ブレイクが掛かり、試合がスタンドに戻ると両者が右ローを蹴り合う。残り1分を切っても、ワリエフの攻撃を見続けているグティエレスは最後の10秒で飛び込み、終了直前に飛び十字か三角を仕掛けたもののすっぽ抜けタイムアップとなった。
結果、ワリエフが判定勝ちを手にしてチャンピオン=マルロン・サンドロの動向が気になるバンタム級戦線でベルトに一歩近づいた。