【TUF18】Ep.01-Part02 ラロサ脱落、チーム編成&第1試合決定
【写真】ロンダ・ロウジーとミーシャ・テイトの両コーチにイリミネーションに参加した32人のファイター。放送初日に16名が姿を消した(C)Photo Courtesy of UFC, Special Thanx to WOWOW
30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催されるThe Ultimate Fighter 18 Finale。ロンダ・ラウジーとミーシャ・テイトがコーチを務め、TUFの8年の歴史で初めて女子が参加したシーズン18、1st week残りの8試合とセレクションの模様は以下の通りとなった。
<バンタム級/5分2R+Ex>
クリス・ビール(米国)
Def.
サーワン・カカイ(スウェーデン)
7勝0敗のビールと9勝1敗のカカイ。ビールがパンチ、エルボーで攻め込み、左アッパーでダウンを奪う。ここを切り抜けたカカイはテイクダウンに成功して、エルボーを落すが攻めあぐねる。カカイはギロチンを逃げられ、スタンドに戻ると試合はビールのペースで進み、判定勝ちをモノにした。
<バンタム級/5分2R+Ex>
ジョシュ・ヒル(カナダ)
Def.1R
パトリック・ホロハン(アイルランド)
9勝0敗のヒルと、9勝1分のホロハンの対戦。ヒルはカナダで注目されるグラップラーだが、ダナは「グラップリングとファイトは違う」と冷淡に試合を眺める。テイクダウンをしたヒルは、ホロハンの三角絞めを潰してトップをキープする。ホロハンに立たれても、テイクダウンを稼いだヒルが判定勝ちをモノにした。
<バンタム級/5分2R+Ex>
シャイナ・ベイズラー(米国)
Def.1R by 腕十字
コリーン・シュナイダー(米国)
15勝8敗――エリートXCでのツイスターが今も記憶に残るベイズラーは、4勝4敗のシュナイダーと対戦した。まずはローを入れたベイズラーは組んでヒザ蹴りへ。ケージ際で体を入れかえる両者、最終的にベイズラーがテイクダウンを奪う。背中を向けて立ち上がろうとしたシュナイダーのバックを制したベイズラーはシングルフックでバックコントロールする。亀の態勢で体を丸めたシュナイダーがベイズラーを振り落として、試合はスタンドへ。
投げでテイクダウンを奪ったベイズラーは、ニーインから鋭いパンチを落とし腕十字。懸命にクラッチしたシュナイダーだったが、右腕が伸びタップを強いられた。
<バンタム級/5分2R+Ex>
クリス・ホールズワース(米国)
Def.1R4分08秒 by 肩固め
ルイス・フィセッティ(カナダ)
チーム・アルファメール所属のグラップラー、クリス・ホールズワース。グレイシー・アカデミーからコブラカイを経てMMAファイターを目指した彼の母親が「8歳の誕生日の4日前に兄がドラッグギャングに殺された」と衝撃的な過去をいきなり語り、ホールズワースも「キック茶帯だった兄が、喜ぶだろうと思ってマーシャルアーツを始めた」と話す。
フィセッティは6勝1敗、ホールズワースは4勝0敗ながら最注目のファイターだ。左から右を振るって前に出るフィセッティ、組みつかれケージを背にしたホールズワースはテイクダウンを奪取される。パウンドを受けながらも、ラバーガードから腕十字を仕掛けるホールズワース。さらに三角絞めに移行して、ガードからエルボーを入れる。足を引き寄せて絞め上げられたフィセッティは、腕を伸ばされてもヒジを外側に出して耐える。
頭を抜いたフィセッティはパウンドを連続で落す。パウンドを被弾しながら、シングルでトップを取り返したホールズワースは、フィセッティのハーフからのキムラを防ぎ、足を抜いてマウントへ。しっかりとポジションを取ると、肩固め。そのままタップを奪いハウス行きを決めた。
<バンタム級/5分2R+Ex>
ジュリアナ・ペニャ(米国)
Def.
ジナ・マザニー(米国)
4勝2敗のジュリアナ、ジナは3勝0敗のキャリアの持ち主。打撃戦からトップを取ったジュリアナがパウンド、スタンドに戻っても打撃から再度テイクダウンを奪う。激しいパウンドを落すジュリアナが、引き続きマウントパンチで攻勢に出る。2Rに入ってもスタンドのパンチでジナからダウンを奪うと、寝技でも引き続きパウンドを落とし続け、延長Rに進むことなく勝負を決めた。以前に練習したことがあったというミーシャは、既に彼女強さを認めているコメントを残した。
<バンタム級/5分2R>
アンソニー・グディエレス(米国)
Def.
マット・マンシー(米国)
4勝1敗のマンシーと、4勝0敗のガッティレス。この試合はウッテン×ハーツナー同様にほぼ試合の振り返りはなく、ガレッティが判定勝ちした。
<女子バンタム級/5分2R>
サラ・モラス(米国)
Def.
タラ・ラロサ(米国)
間違いなく今回の出場選手で実績が一番、21勝3敗のラロサ。「アルティメット・ファイター・ハウスに行けるかもしれない機会が訪れるなんて、思いもしなかった」というラロサは、3勝1敗という戦績のモラスと対戦することになった。いきなり左ストレートをいれ、パンチの連打で距離を詰めたラロサだが、勢いよく入りすぎたかテイクダウンを奪われる。パウンドを落され、腕十字を仕掛けられるなど、劣勢のラロサはトップを取ってもモラスに三角絞めに捉えられる。判定はモラス、大番狂わせが起った。
<バンタム級/5分2R>
コディ・ボーリンガー(米国)
Def.2R by RNC
ハファエル・フレイタス(ブラジル)
「ブラジルの子供達ならみんな思っている。ママに良い生活を送らせてあげたい。今、その時が来たんだ」というハファエル・フレイタス。バラトプラッタを考案したグレイシーバッハの黒帯、昨年のノーギ柔術世界2位とボーリンガーとの対戦となった最終試合。6勝1分のフレイタス、対するボーリンガーは14勝3敗だ。
左ジャブを伸ばすボーリンガー、距離を詰めて右ストレートを放つ。ローを返すフレイタスだが、ボーリンガーにテイクダウンを奪われる。フレイタスはガードからリバース三角のような形でクラッチを組み足関節を狙うも、ボーリンガーがスラムで叩きつける。試合はスタンドに戻るとボーリンガーがダブルレッグで組みつく。スタンドのままギロチンを仕掛けたフレイタスは、背中をケージにつけると同時に、頭を引抜かれる。三角を防いで、パンチを落すボーリンガー。フレイタスは再度、三角を狙いスラムで叩きつけられてなお、足を組みかせて絞め続ける。腕が送れず、タイトに絞めることができなかったフレイタス、このまま初回が終わった。
2R、右ストレートを伸ばすボーリンガー。疲れの目立つフレイタスに右ミドルからロー、左ストレートを思い切り打ち込む。エルボーの連打から、首相撲+ヒザで猛攻を仕掛けるボーリンガーは、ケージに詰まったフレイタスにアッパーの連打をヒットする。青息吐息のフレイタスだが、倒れない。最後はボーリングガーがエルボーを連打すると、ついにフレイタスがキャンバスに崩れ落ちる。ダナが「凄い試合だった」と感想を漏らしたファイトで、ボーリンガーがTKO勝ちを収めた。
イリミネーションマッチ16試合が終り、ロンダとミーシャのセレクションタイムへ。コインで第1試合を選択したロンダ。ミーシャはジュリアナ・ペナを選択。「ジュリアナかベイズラー、本当に悩んだ」というミーシャに続き、ロンダのファーストピックはシェイナ・ベイズラーに。
続くセレクションはミーシャが、サラ・モラス、ラケル・ペニントン、最後にロクサン・モダフェリ。ロンダはジェサミン・デューク、ペギー・モーガン、ジェシカ・ラコジーを選択した。男子勢はミーシャがコディ・ボーリンガー、クリス・ホールズワース、ジョシュ・ヒル、ティム・ゴーマン、チーム・ロンダがクリス・ビール、デヴィッド・グラント、アンソニー・グディエレス、マイケル・ウッテンという編成になった。
両チームの陣容が決まるとファースト・ファイトの選択権を持つロンダが、シェイナとジュリアナというファーストピック同士の試合をチョイス。最初の一戦でトーナメントを優位に立とうとした彼女に対し、ミーシャは「ジュリアナのことを知らない」と余裕の態度を見せていた。