【UFC167】バガウティノフ、攻勢維持でランカー喰い成功
<フライ級/5分3R>
アリ・バガウティノフ(ロシア)
Def.3-0: 29-28, 29-28, 30-27
ティム・エリオット(米国/7位)
ノーガードで頭を突き出すエリオット。蹴り足を掴まれバランスを崩す。鋭いアッパーを突き上げるバガウティノフ。接近戦ではヒザをボディに入れ、エリオットの蹴りをしっかりと見切る。テイクダウン狙いを切ったバガウティノフは、離れ際に右フックを打ち込む。さらに左フックからヒザを蹴り込むなど、バガウティノフが序盤から試合をリードする。右目尻を切ったエリオットは、それでも顔を突き出して前に出る。
バガウティノフはエリオットのヒザ蹴りにテイクダウンを合せるが、倒し切れず打撃の距離に戻る。残り40秒、慎重な攻めの中で右ストレートをヒットさせたバガウティノフが、最後にワンツーから左ハイを決め初回を制した。2R、左ジャブから頭を振って綺麗な右ストレートを繰り出すバガウティノフ。右から左に繋ぎ、ローキックを蹴り込む。エリオットはヒザ蹴りをキャッチされると、ギロチンへ。起き上がってスラムしたバガウティノフだが、エリオットがトップを取ってパンチをボディに落す。
ガードからパンチを出すなど勝ち気なバガウティノフだが、ここは立ちにいく動きが必要だ。フラワースイープからスタンドに戻ったバガウティノフは、直後に右ストレートをヒットする。エリオットも左ジャブを伸ばすが、バガウティノフがショートフックをまとめる。残り1分、エリオットのテイクダウン狙いを切ったバガウティノフ、目まぐるしいスクランブルからスタンドに戻ると、そのままタイムアップとなった。
3R、ガムシャラにパンチを振るうエリオット。前蹴りから左ジャブを伸ばすバガウティノフ。ただし、バガウティノフは体の軸が序盤より乱れている。それでもバガウティノフが右アッパーを入れ、左フックもヒットさせる。再び右アッパーを入れたバガウティノフ。エリオットは手数が少ない。中盤も右ストレートを連続で入れるなど、バガウティノフが攻勢を握る。
エリオットは手打ちのようなショートの連打をバガウティノフの顔面に打ち込む。後が続かないエリオット。テイクダウン狙いも切られ、ポイントメイクには失敗。逆にバガウティノフが勢いのある右を打ち込む。ワンツーから右ハイを見せたバガウティノフ、エリオットは続くテイクダウン狙いを防ぐ。攻めに転じることはできなかったが、残り10秒で勢いのあるテイクダウンを決める。最後の最後にインパクトを残したエリオット――果たしてジャッジの裁定は、3-0でバガウティノフを支持した。