【TPF17】ラッセル・ドーン、米本土MMA登竜門の王者に
<TPFバンタム級王座決定戦/5分5R>
ラッセル・ドーン(米国)
Def.4R2分30秒by TKO
ジャレッド・パパジアン(米国)
試合開始直後に左から右ストレートを打ち込んだドーン。ふらついたパパジアンが、振りの大きなパンチを振るっていく。そこに組みついたドーンは、すぐにテイクダウンに成功する。パスガードしサイドから抑え込むドーンだが、即ブレイクが掛かる。スタンドに戻るとパパジアンが、右アッパーを打ちながら組みつくも、ケージに押し込んだのはドーンの方。ハイクロッチでテイクダウンを狙うドーンは、腕を腰に回しバックへ。ボディロックから外掛けで2度目のテイクダウンを奪う。
残り90秒、ドーンはハーフから首を固め細かいパンチをボディに打ち込み、ここでもパスに成功する。ニーインザベリーからエルボー、右のパンチを落したドーンは、パパジアンの蹴り上げを受けて、サイドから抑え込む。ケージウォークで逃れようとしたパパジアンのバックを取ったドーン。パパジアンも胸を合わせたが、ドーンが終始攻め込んだ初回が終了した。
2R、左フックを打ち込んだパパジアンが、打撃戦で来いとドーンを挑発。ドーンは構わずダブルレッグに出るが、潰されパパジアンがトップに。グレイシーバッハ・バーバンク所属のパパジアンがキムラを狙うと、ドーンは腕を取られたままで立ち上がりバックへ。キムラを外したドーンがパパジアンをケージに押し込むが、ここはテイクダウンに至らない。
距離を取った両者、ドーンの右がここでも火を噴き、激しい打撃戦へ。足を止めての打ち合いから、ドーンがテイクダウンに成功。パパジアンもすぐに立ち上がり、胸を合わせるとパンチを入れる。テイクダウン狙いを切られそうになったドーンは、ペネテレーション・ステップから上を取り切った。
3R、左から右を伸ばし、大きくパパジアンを抱えてテイクダウンしたドーン。パパジアンはガードから懐かしのヒールキックを見せる。ギロチン狙いのパパジアン、ドーンは頭を抜いてハーフから立ち上がり際にバックへ。さらにシングルフックからRNCを狙うも、パパジアンが右手首を手繰る。ドーンは正面に回りダブルレッグで簡単にパパジアンを倒す。パスから再び立ち上がろうとしたパパジアンのバックに回ったドーン、胸を合わすと直後にテイクダウン。
繰り返し見られる立ち上がり際のバック奪取から、胸を合わせてのダブルレッグだが、ここはパパジアンがギロチンで捉える。首を抜いたドーンが立ち上ったパパジアンをケージに押し込むも、スイッチでバックを奪われる。と同時に3Rがタイムアップに。4R、序盤の打撃戦を制したのはパパジアン。アッパーを打ち込み、ドーンを後退させる。しかし、直後にテイクダウンを奪われ、試合の流れを変えることができない。立ち上がったパパジアンをケージに押し込むドーン、レフェリーがブレイクを命じる。
打撃の距離となり、思い切りアッパーを振るうパパジアンだが、ドーンの右を受けて動きが止る。ケージに詰まったパパジアンに左右の連打を入れ続けるドーンだが、パパジアンが異様なタフネスぶりを発揮して倒れない。直後にテイクダウンを決めたドーンは、ここでインサイドガードから右エルボーを落し続ける。ついにレフェリーが試合をストップしドーンが北米MMA界の登竜門TPFのベルトをその腰に巻き、「ハワイの小さな場所にメインランドのベルトを持って帰ることができて嬉しい」と語った。