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【Invicta FC06】初の海外遠征、18歳・魅津希「厳しいと思います」

Mizuki

【写真】1994年8月19日生まれ、この夏で19歳になる魅津希。MMAは5勝1敗、シュートボクシング女子日本フライ級王者で2012年Girls S-cup53.5キロを制している (C)GONGKAKUTOGI

13日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのアメリスター・カジノで行われるInvicta FC 06「Coenen vs Cyborg」に、浜崎朱加とともに出場する魅津希。初参戦となるインヴィクタFCで、ベック・ハイアットと対戦する。

18歳、MMA、キックボクシング、シュートボクシング、柔術の試合に出場し、2012年にはシュートボクシングGirls S-cup 53.5kg日本トーナメントでも優勝している魅津希。対するハイアットは今年1月、インヴィクタFCでカーラ・エスパルザと同ストロー級王座を争い、判定負けを喫しているもののトップファイターの一人だ。これが初の海外での試合となる魅津希は、タイトルマッチ経験者との試合に向け、何を想うか尋ねてみた。
Text by S.Tortoise-Pond

――ハイアット戦に向け、調子はどうですか。

「はい、まあまあという感じです」

――では、ハイアットの印象を教えてください。

「何試合か映像を見ました。ハードパンチャーで、手強い相手ですよね。初参戦なのに、相手がこんなに強い選手なんて(苦笑)。私がインヴィクタFCに出るという話は前から聞いていたけど、何度も延期になっていたんです。その理由は、対戦相手が見つからないからって」

――日本のイベントでも魅津希選手の相手が、なかなか見つからないと聞きます。すでにアメリカでも……。

「私のMMAのキャリアが6戦で5勝1敗。インヴィクタでも試合経験が5戦以内の選手を探してくれていたそうなんですけど、その条件では試合を受けてくれる相手がいなかった、ということなんですね。そこで6戦以上を経験している選手を当たったら、ハイアット選手になったのかなぁと思っています。ハイアット選手は『誰でもかかってこい!』という感じの選手みたいなので」

――魅津希選手がMMAで敗北を喫したのも、ジュエルス王者の浜崎朱加選手だけで、その後はパウンドなしのルールとはいえ、アレックス・チャンバースに勝利しているのも、海外で評価が高い理由なのかもしれませんね。

「チャンバース選手は海外で勝っている選手ですもんね」

――しかも、チャンバースは一階級下のアトム級の選手とはいえ、魅津希選手にしか負けていません。

「でも、今回のハイアット戦は厳しいと思います。もちろん勝つために練習しているんですけど、試合映像を見たら、やっぱり強い相手ですよ……」

――先ほどから気弱な発言が続いていますね(苦笑)。

「初参戦の相手が、いきなりチャンピオンシップをやったばかりの選手ですからね~。パンチは強いし、一本勝ちも多いし、手強いですよ。それでも自分のスタイルでも戦えるかな、とは考えていますし、ハイアット選手に勝てば自分にとっても、もの凄く大きなことですね。負けたら、私もまだ練習が足りなかったということで」

――その感覚も、魅津希選手の面白い部分ですよね。負けても「練習が足りなかった」と、すぐ片付けることができて、すぐ練習に向かうことができるという点は。

「私の格闘技人生は、まだ先が長いと思うんです。まだ18歳なので、負けてもまた練習すればいいだけですよ」

――なるほど。浜崎選手との試合で判定負けを喫した時も、すぐにそう切り替えることができたのですか。

「あの時は『相手はチャンピオンだし、負けても仕方ないかな』と思っていたんです。でも試合が終わってからしばらく経って考えてみると、パウンドなしのルールだったじゃないですか。もしパウンドがあったら浜崎選手に上から殴られて、最後は一本取られていたんじゃないのかな、って。

そう考えた末に、今はパウンドがあってもなくても、上を取って腕十字やチョークを狙っていくスタイルが確立してきたのかな、と思っています」

<この項、続く>

■Invicta FC06メイン対戦カード

<Invicta 女子フェザー級王座決定戦/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
マルース・クーネン(オランダ)

<女子ストロー級/5分R>
クラウディア・カデーリャ(ブラジル)
浜崎朱加(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・デラリオ(米国)
ローラン・テイラー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
レスリー・スミス(米国)
ジェニファー・マイア(ブラジル)

<女子アトム級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
ニクダリ・リベラ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
ノーマ・ルエーダ(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
エジエネ・ゴメス(ブラジル)
シャーメイン・ツウィート(カナダ)

<女子ストロー級/5分3R>
ベック・ハイアット(豪州)
魅津希(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
ミリアン・ナカモト(米国)
ドゥーダ・ヤコビッチ(セルビア)

<女子ストロー/5分3R>
テチア・トーレス(米国)
ローズ・ナマジュナス(米国)

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