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【UFC161】RFAの主力クラウスが代役出場、スタウト戦へ

2013.05.30

James Krause

【写真】誇らしげに紫帯を肩に掛けるジェイムス・クラウス。パウンド下のノーギ・グラップリング技術は黒帯級であることは間違いない(C)GONGKAKUTOGI

29日(水・現地時間)、UFCより6月15日(土・同)にカナダのウィニペグ、MTSセンターで行われるUFC161「Henderson vs Evans」でジェイムス・クラウスがアイザック・ヴァリフラッグの負傷欠場を受け代役出場、サム・スタウトと対戦することが発表された。

メインに予定されていたUFC暫定世界バンタム級選手権試合が、王者ヘナン・ベラォンの負傷欠場により消滅、ラシャド・エヴァンズ×ダン・ヘンダーソンのメインイベント昇格が決まっている同大会。ロイ・ネルソンを投入し、アンダーカードでソア・パラレイと対戦予定だったスタイプ・ミオシッチにぶつけ、PPVカードに投入するという手段も取られている。

そんななか貴重なカナダ人ファイターのスタウトの対戦相手が負傷欠場となり、クラウスが念願のオクタゴン・デビューを果たすこととなった。1986年生まれ、6月に27歳を迎えるクラウスは既にプロMMA戦績23戦を誇り、19勝4敗(※アマチュアでは18勝1敗)のレコードを残している。キャリア10連勝でWEC入りを果たすも、ここでドナルド・セラーニ戦リカルド・ラマス戦で連敗しリリースの憂き目にあう。

セラーニ戦はともかく、ラマス戦などはテイクダウンこそ許すものの、そこから決定打を許さないガードワークを駆使しており、その後のラマスの強さを見る限り、クラウスもそれ相応の実力者だったことが理解できる。その後、ベラトールでのトビー・イマダ戦、タイタンFCのクレイ・フレンチ戦で敗北を喫したものの、TFCで着実に結果を残していた。そんなクラウスにとって痛恨だったのが、2012年3月のTUF15 イリミネーションファイトだ。

TFC3連勝と波に乗っているなか、注目株といてUFCへの入り口に立ったが、ノーマークのジャスティン・ローレンスにパウンドアウトされ、オクタゴン・デビューが遠ざかったしまった。傷心のクラウスは、それでもTFCを買収しベガス進出を果たすなど注目の人材育成プロモーション=RFAを本拠地とし、4連勝を達成。昨年11月のギルヘルミ・トリンダーデ戦ジョー・ジョーダン戦の圧勝を経て、今年の1月にはトビー・イマダにリベンジを果たしている。

代役出場という形でチャンスを掴んだ今回のスタウト戦。クラウスはWEC出場時よりも左ジャブで相手を牽制し、テイクダウンディフェンスも強固になっている。得意のグラウンドに行くまでの展開で、相手を仕留める術も身につけただけに、念願叶ったUFCという場の雰囲気に呑まれず、またスタウトの速いペースに戸惑うことなく戦うことができれば十分に勝機はある。

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