【UFC95】公開計量結果&高まる地元ハーディへの期待
2月21日(土・現地時間)ロンドンのO2アリーナで開催されるUFC95『SANCHEZ vs STEVENSON』の公開計量が、20日(金・同)に同所で行われた。
【写真】メインに負けない地元ファンの声援を浴びたダン・ハーディ。対するローリー・マルカムはミレティッチ門下の極真戦士 (C) ZUFFA
現時点でアスレチック・コミッションが存在する地域での大会開催は、この英国系のイベントだけ。ネバダ州アスレチック・コミッションに在していたズッファ役員のマーク・ラトナーに率いられたコミッションのインスペクターが毎回、同地を訪れており、今回の計量も滞りなく終了した。
メイン以上にファンの歓声を集めたのが、セミのウェルター級戦に出場するダン・ハーディ。英国のメジャーMMAプロモーション=ケージウォリアーズの73㎏級世界王者だったハーディは、日本でもケージフォースに参戦したことがある打撃系ファイターだ。
初代ウェルター級王座決定トーナメントで当時のキングオブパンクラシスト=石毛大蔵、門馬秀貴を下し決勝進出。そこで吉田善行と対戦したが、ローブローのアクシデントで反則負けとなり、勝者・吉田のUFC行きが決定した。
吉田のUFCデビューから遅れること5ヶ月、UFC89で郷野聡寛をスプリットの際どい判定で下し、オクタゴンデビューを果たしたハーディ。ハイキックに自信を持つ彼は、苦手とされる寝技でもエディ・ブラボーを師事し、ラバーガードの使い手に成長した。
対戦相手のローリー・マルカムは、昨年活動を停止したIFLのクワッドシティズ・シルバーバックスに所属していた。ブラッド・ブラックバーンやマイク・パイルをIFL時代に下しているマルカムは、パット・ミレティッチの下でMMAの指導を受けてきたが、そのバックボーンは実は極真空手。松濤館空手のリョート・マチダが、ライトヘビー級で旋風を巻き起こしているが、GSPと同じ極真出身のマルカムも、ラッシュ打撃で今後どれだけUFCでおし上がることができるのか、注目のハーディ戦だ。
また当大会で見逃せないのが、ミドル級の2試合。既に4月にカナダで開かれるUFC97 で王者アンデウソン・シウバが、ターレス・レイチの挑戦を受けることが決定している同階級だが、同選手権試合後の挑戦者争いが熾烈さを増している。
TUFシーズン9のコーチを務めるダン・ヘンダーソンと、マイケル・ビスピンが収録後に対戦することは決定事項。また、7勝1敗という驚異の勝率を残している岡見勇信も存在する。あるいはスーパーファイト志向のダナ・ホワイトが、ウェルター級王者GSPをチャレンジャーに仕立てあげるプロジェクトを推し進めていても何らおかしくない。
そんな熾烈な上位争いが見られるミドル級戦線で組まれたネイト・マーコート×ウィルソン・ゴヘイア、デミアン・マイア×チェール・ソネン戦の2試合。勝者は即タイトル挑戦が実現してもおかしくない実力者対決といえる。
■UFC95『SANCHEZ vs STEVENSON』計量結果は下記の通り
<ライト級/5分3R>
ジョー・スティーブンソン:155ポンド(70.3キロ)
ディエゴ・サンチェス:156ポンド(70.7キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ダン・ハーディ:170ポンド(77.1キロ)
ローリー・マルカム:170ポンド(77.1キロ)
<ミドル級/5分3R>
ネイト・マーコート:185ポンド(83.9キロ)
ウィルソン・ゴヘイア:185ポンド(83.9キロ)
<ミドル級/5分3R>
デミアン・マイア:184ポンド(83.4キロ)
チェール・ソネン:185ポンド(83.9キロ
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・コスチェック:170ポンド(77.1キロ)
パウロ・チアゴ:169ポンド(76.7キロ)
<ライト級/5分3R>
テリー・エティン:156ポンド(70.7キロ)
ブライアン・コッブ:155ポンド(70.3キロ)
<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス:237ポンド(107.5キロ)
ステファン・シュトゥルーフ:240ポンド(108.8キロ)
<ヘビー級/5分3R>
マイク・シエスノレビッチ:235ポンド(106.5キロ)
ネイル・グローブ:263ポンド(119.2キロ)
<ライト級/5分3R>
ペル・エクルンド:155ポンド(70.3キロ)
エバン・ダンハン:154ポンド(69.9キロ)
<ライト級/5分3R>
ポール・ケリー:169ポンド(76.7キロ)
トロイ・マンダロニズ:168ポンド(76.2キロ)