【UFC FX06】一進一退のウェルター級決勝はワイッタカーに凱歌
<TUF Smashes ウェルター級決勝/5分3R>
ロバート・ワイッタカー(豪州)
Def.3-0:29-28、29-28、29-28
ブラッド・スコット(英国)
左ジャブを伸ばし、ローを入れるスコット。遠い距離からハイキック、フックを狙うワイッタカー。スコットはジャブからアッパーを見せて距離を詰めると、ワイッタカーをケージに押し込む。ヒザとボディフックの応酬に、豪州のファンはブーイングを送る。
2分が経過して距離を取りなおした両者。ワイッタカーが左フックを伸ばすが、届かない。スコットの左ジャブがワイッタカーの顔面を捉えるが、左フックは空を切る。再び組みついたスコットがワイッタカーをドライブするが、体を入れ替えたワイッタカーが距離を取りなおす。
ここでワイッタカーが前に出ながら連打し、そのなかで左ストレートがヒット。スコットが後方にダウンを喫した。パウンドを受けながら立ち上がったスコットは、ここでもケージにワイッタカーを押し込んでいく。外掛けでのテイクダウン狙いを逃れたワイッタカーは、再びワンツーで前に出る。スコットも前蹴りから前に出たが、初回はワイッタカーのラウンドとなったか。
2R、グリフィン×ボナー戦のグリフィンのようなパンチを見せたスコットに対し、ワイッタカーの左ローが急所を直撃してしまう。再開後、やや遠い距離で打撃戦を続ける両者、ワイッタカーの右ハイキックが、スコットの頭部をかすめる。直後に組みついたスコットは、バックを取ってグラウンドへ持ち込むと、片足をフックして鉄槌を落とす。
殴られないよう手首を両手でつかむワイッタカーだが、これを振りほどかれ顔面にパンチを受ける。ケージ際に移動したワイッタカーからバックマウントを奪ったスコットは、パウンドを続け、バックをキープする。胸を合せたワイッタカーが立ち上がると、館内が大歓声に包まれる。
構わずアッパーを打ち込むスコット。ワイッタカーも右ハイを繰り出すがしっかりとブロックして、このラウンドを取り返した。
最終回、左ジャブで前に出てくるスコットに対し、距離を詰めたワイッタカーがアッパーを放つ。真正面から組みついてきたスコットをいなしたワイッタカーは、再びアッパーを見せる。さらに右ひじを打ち込んだワイッタカーだが、エルボーの連打にスコットが左をヒットさせる。
両者の左が交錯し、ワイッタカーは右エルボーから左フックへ。スコットの左ミドルに左を合わせるワイッタカー。一進一退のまま試合は残り90秒へ。右ハイをブロックの上から蹴り込んだワイッタカーが、そこ右足を気にする素振りを見せる。スコットは左ジャブを伸ばすも、手数は少ない。
ワンツー・エルボーで前に出るワイッタカーに、スコットが下がる。残り20秒を切って前に出てきたスコットに、ワイッタカーがアッパー、右ハイを見せタイムアップに。結果、ワイッタカーが判定3-0で勝利し、Smashesウェルター級を制し、6ケタ契約を勝ち取った。