【Glory02】レミー&サキ、グラウンドスラムへの試金石
【写真】Gloryのエース候補グーカン・サキ、ここで躓くことはできない (C) WORLDKICKs
6日(土・現地時間)にベルギーはブリュッセル、フォースト・ナショナルアリーナで開催されるGLORY02。12月2日(日)に幕張メッセで行われるヘビー級Grand Slamに先駆けて、同16人トーナメントの主力となる新旧2人のキックボクサーが、揃い踏みを果たす。
一人は2年10カ月ぶりの現役復帰となるK-1を3度制した男レミー・ボンヤスキー、そしてもう一人が2010~2011 Glory World Series優勝のグーカン・サキだ。36歳のレミーと、29歳のサキはセーム・シュルトを大本命とするグランドスラムの対抗馬といえる。ただし、両者に与えられた対戦相手が、生易しくない。
レミーの対戦相手アンダーソン・シウバは、彼ら同様グランドスラムにエントリーされており、平たくいえばGlory的には世界のトップ16に入るファイターということになる。今年の5月には新生K-1のリングでバダ・ハリと対戦し、序盤に左フックでダウンを奪われながらも、最後まで打撃戦に付き合って株を挙げている。
サンパウロ出身のブラジリアンは、トム・ハーリンク率いるチャクリキで鍛錬を重ね、長いリーチを持ちながらインファイトが信条のファイターに成長している。3分×3Rの戦いに勝つためにアウトボックスでなく、ローで削ってパンチやヒザで勝負するシウバに対し、レミーがどのように戦うのか。ガードの低さが気になるシウバだけに、往年のK-1王者なら飛び道具でコーナーに詰めて、パンチとヒザで追い込む姿が想像できるが、やはり3年近いブランクは大きい。レミーの体が、頭で覚えている動き通りに反応するのか、特に序盤の3分間は慎重に試合を見る必要がある。
そんなシウバに2度も勝利しているムラッド・ボウジディが、サキの対戦相手だ。グローリー・ワールドシリーズではサキの対抗馬と目されていたボウジディは、初戦で前述したようにシウバを下すも、ここからプリーズ・ギドンに敗れると悪夢の5連敗を経験した。
【写真】強豪シウバを2度に渡り撃破したムラッド・ボウジディ。ヒザ一発でルステミ・クレシュニッチの鼻を折った男が楽な相手ははずがない(C)BEN PONTIER/EFN
それでも6月のIt’s Showtimeではベルギー期待のルステミ・クレシュニッチの鼻をヒザ蹴りでへし折って復活。フックが主流で、踏み込みよりも上体から突っ込んでいくタイプだけにサキのカウンターの餌食になりやすい相手ではあるが、油断は禁物だ。
■Glory02 対戦カード
<ヘビー級/3分3R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)
<ヘビー級/3分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
ムラット・ボウジディ(オランダ)
<78キロ級/3分3R>
ムラット・ディレッキー(ベルギー)
ニキー・ホルツケン(オランダ)
<ヘビー級/3分3R>
ファビアーノ・サイクロン(ブラジル)
フィリップ・フェルリンデン(ベルギー)
<79キロ級/3分3R>
マーセル・グローエンハート(オランダ)
マーク・デボンテ(ベルギー)
<ヘビー級/3分3R>
トニー・グレゴワー(フランス)
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア)
<ヘビー級/3分3R>
コウイチ・ペタス(日本)
マーク・ミラー(米国)
<ヘビー級/3分3R>
シハッド・カペネック(トルコ)
ジョナサン・ジニス(ブラジル)
<ヘビー級/3分3R>
ジャファー・ウィルニス(オランダ)
ジャマル・ベンサディック(ベルギー)
<71キロ級/3分3R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
アレックス・フォゲル(ドイツ)
<97キロ級/3分3R>
アリ・セニック(ベルギー)
ダンヨ・イルンガ(ドイツ)
<70キロ級/3分3R>
アンディ・リスティ(スリナム)
ノーディン・ベンモー
<MMA76キロ級/5分3R>
白井祐矢(日本)
トミー・デュプレ(ベルギー)
<MMA97キロ級/5分3R>
水野竜也(日本)
ジェイソン・ジョーンズ(オランダ)