【UFC93】ショーグン&コールマンにかつての面影見られず
■第9試合ライトヘビー級/5分3R
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
Def.3R4分36秒/TKO
マーク・コールマン(米国)
【写真】フラフラのコールマンを仕留め損ない、逆にスタミナを切らしたショーグンだが、最後はアッパーでTKO勝ちを拾った (C) ZUFFA
大歓声の中、いきなり左フックからテイクダウンを狙ったコールマン。ショーグンはヒザ蹴りを突き上げたが、倒されパウンドを許してしまう。一度は立ち上がったものの、すぐに倒されたショーグンは足関節を狙うが、コールマンは足を引き抜く。続いて、ガードから三角絞めを仕掛けたショーグンは、これを察知されると、足関節狙いからバックを奪いテイクダウンに成功した。
マウントを奪取したショーグンがパウンドを落とす。すると、ケージを蹴って逃げようとしたコールマンは、立ち上がることに成功はするも、肩で大きく息をして、ヒザをボディに受けてしまう。必至になって組みついていたコールマンだが、距離を取られると、ショーグンが放った右フックを受け、前方に崩れ落ちる。ここでも何とか立ち上がったコールマンだったが、首相撲からヒザ蹴りを3発受け1Rが終了する。
足を引きずり、自陣へ戻ったコールマンは明らかにスタミナをロスしている。その一方で、ガムシャラに攻めず、ペースコントロールしていたように見えたショーグンも、2Rに入り、さらにスピードが落ちてしまう。
それでも、ショーグンは左フックをヒットさせたが、コールマンにテイクダウンを許してしまう。ここで立ち上がったショーグンに、今度はコールマンが力なくテイクダウンを許したが、がぶりから立ち上がる。
疲れているコールマンを仕留めることができないショーグン。ノーガードのコールマンにパンチはヒットするも、ハイキックは高さが足りない。その上、首相撲から放ったヒザをキャッチされ、テイクダウンを奪われてしまう始末だ。
コールマン同様、スタミナを失ったショーグンは、フラフラのコールマンにテイクダウンを許すと、ラバーガードからオモプラッタへ。全く動かないコールマンに左の拳を落とすが、ここで2Rもタイムアップとなった。
最終ラウンド、テイクダウンを狙うコールマン。右フックからヒザを放つショーグンだが、コールマンのボディでバランスを崩し、ここでテイクダウンを許したショーグンがパウンドを受けてしまう。ここから潜りスイープを狙ったショーグンだったが、コールマンは左エルボーを顔面に落とした。
動きがスローモーションのように遅くなってしまった両者。ショーグンのヒールホールドを防いだコールマンは、バックからパウンドを落とす。ここで前方回転のヒザ十字を狙ったショーグンに、これを防いだコールマンだったが、ヒザ立ちの状態でショーグンが首相撲からヒザ蹴りをボディを見舞うと、レフェリーの判断ミスにより試合が中断。スタンドで再開となってしまった。
残り時間1分を切ったところで、左右のフックから右アッパーを受けたコールマンは、そのまま前方へ崩れ落ちる。と、ここでレフェリーは試合をストップ。だが、勝ったものの、フラフラのコールマンを仕留め損ない、逆にスタミナを切らしたショーグンの姿からは、かつて日本で魅せた強さは微塵にも感じられなかった。
一方、観客の大声援を集めたコールマンだが、今後の身の振り方を考える必要がある試合であったことも間違いない。
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