【OFC16】ナラントンガラグ、好勝負制しOFCデビューを飾る
<フェザー級/5分3R>
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
Def.3-0
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
ジャダンバが注目のOFC&フェザー級デビューを迎える。対戦相手は前OFC世界フェザー級王者バナリオだ。チーム・ラカイの俊英とジャダンバの対戦、OFCのアジア最大プロモーションという謳い文句に相応しい好カードだ。まずは左ローを伸ばしたバナリオ、ジャダンバは右ハイを見せる。バナリオはワンツーから左ミドルを入れると、さらにワンツーを打ち込む。
ジャダンバは左フックを打って前に出る。距離を取ったバナリオは、ローの応酬のあとでワンツーから左ミドルを再び決める。ジャダンバもミドルを返し、組みついていく。ケージに押し込んだのはバナリオ、ジャダンバは後に崩そうとして逆に背中をマットにつけてしまう。ジャダンバはバナリオの頭を引き寄せて、守備的なガードを駆使。バナリオが腰をコントロールしようとした際に起き上がったジャダンバがギロチンへ。これは入りが浅かったが、ワンツーを打ちながら距離を取る。
残り1分、ジャダンバの左フックを受けたバナリオのローに、右フックを合わせる。前に出るジャダンバ、左アッパーから右ローを蹴り込む。左サイドキックを顔面に入れたバナリオ、ここで初回が終了しほぼ互角だったがバナリオのラウンドとなったか。
2R、ジャダンバの左フックを受けてバランスを崩すバナリオ。バナリオはタイミングよくダブルレッグを見せたが、首を抱えたジャダンバが即リバーサル。スクランブルから試合がスタンドに戻ると、ジャダンバは右ストレートから左、組んで右ヒザをボディに入れる。腰に手を回し、大内刈りでテイクダウンを奪ったジャダンバがパウンドを入れ、起き上がる。跳びこんでパウンド、担ぎからパスしたジャダンバにシンガポールのファンが拍手を送る。
ジャダンバが振りの大きなパウンドを狙うと、バナリオは体を起こしたシングルから立ち上がる。バナリオは右ボディから左フックを狙うが、これは空振りとなり逆に右ストレートを被弾する。パンチから蹴りのコンビネーションにも負けず、前に出るジャダンバ。ラウンドを取り返した。
最終回、上下の蹴りの応酬から左ジャブを伸ばすジャダンバ。左右にステップを使うバナリオのミドルにも、右ストレートをクリーンヒットさせる。ジャダンバの右フックに組みついてテイクダウンを取ったバナリオは、バックスローで投げ印象点を稼ぐ。そのままバックに固執することなく、自ら距離を取ったバナリオに対し、ジャダンバは後ろ回し蹴りを放つ。バナリオもミドルを入れる。ジャダンバの左ジャブから右フックにバナリオの動きが止まる。
さらに右フックを入れたジャダンバが、ローから右フックを打ちこむ。バナリオのシングルレッグを切ったジャダンバがスピニングバックフィストへ。これは空振りに終わり、バナリオが右を返す。残り1分、ケージ中央で激しい打撃戦を繰り広げる両者。前に出るのはジャダンバだが、バナリオはシングルレッグへ。ギロチンに捉え、ヒザを入れたジャダンバはそのままケージにバナリオを押し込み強烈なボディを打ち込むと、腰をコントロールしてテイクダウンに成功する。スタートから試合終了まで小気味良いリズムで進んだ試合は、ジャダンバが3-0の判定勝ちを収めた。