【UFC FX01】イーストンが打撃戦でパパジアンを下す
<バンタム級/5分3R>
マイク・イーストン(米国)
Def.判定2-0
ジャレッド・パパジアン(米国)
オクタゴンに入ってから、激しく睨み合う両者。いきなり距離が詰まると、イーストンはダーティボクシングでパンチを打ち込み、パパジアンをケージに押し込んだ。エルボーを放ち、体勢を入れ替えたパパジアンは、ヒザをボディに突き上げる。縦ヒジや細かいヒザとムエタイ出身らしい攻撃を見せるパパジアンに対し、イーストンもヒザを放っていく。
ケージ際での組み合いのなか、ヒジ&ヒザの攻防が続くが、レフェリーがブレイクを命じる。打撃の間合いになると、互いに右ローを蹴り込むなど、ペースを掴むための攻防が続く。左ジャブを伸ばしたパパジアンに対して、イーストンも左フックを見せる。ショートのワンツーを決めたイーストン。さすがにスピードがある。
前回の試合のようにドミニク流の出入りを見せるのではなく、以前のようにプレッシャーを与え、前に出るスタイルで闘うイーストン。右から左を打ち込むも、パパジアンが左を返していく。左回りのパパジアンに、後ろ回し蹴りを見舞ったイーストンだが、ステップワークを止めることはできない。残り10秒、互いにダーティボクシングでパンチを叩き込む中、タイムアップとなった。
2R、まずはショートのワンツーを決めたパパジアン。左右にステップを踏み、イーストンの左に左を合わせていく。カウンター狙いのパパジアンは、イーストンのパンチを呼び込み、左を打ち抜こうとする。イーストンはそれが分かっているのか、前に出てパンチを入れると、右ローでバランスを崩させて、右ストレートをヒットさせる。
パンチをかいくぐり、パパジアンがバックに回り込む。だが、胸を合わせたイーストンが、ケージにパパジアンを押し込む。再びケージ際でポジションを変えながら、闘う両者。ファンのブーイングにレフェリーのマリオ・ヤマサキが反応し、ブレイクを与える。残り2分を切り、まだ主導権を取ろうとする攻防が続く中、パパジアンがワンツーをヒットさせ、後ろ回し蹴りを見せる。
またもケージ際での攻防になると、ここでイーストンがこの試合初めてテイクダウンを奪い、柔術青帯のパパジアンをパスする。足を一本戻し、隙間を作ってから立ち上がったパパジアンは、自ら距離を取って打撃戦の間合いを取る。しかし、左フックを受けてテイクダウンを狙うや、これを潰されてイーストンにトップを奪われる。イーブンの攻防が続く中、僅差だがイーストンが2Rを取った。
最終回、距離を詰めてフックを打ち合う両者、打ち勝ったのはパパジアンだが、イーストンが組みついてドライブ。ここでも体勢を変える攻防が続き、レフェリーがブレイクを命じる。そして、離れ際にイーストンが見せたヒザがパパジアンの急所に当たり、試合が一時中断する。再開後、すぐに組みついたイーストンだが、パパジアンが態勢を入れ替えてくると、押し離し、打撃戦へ。近距離で右を打ちこんだイーストン。パパジアンは足を止めてパンチを返していく。
イーストンの右、パパジアンのダーティボクシングから左フック。イーストンはアッパーから右フックを打ち込む。この打撃戦を嫌ったパパジアンは、組みついてイーストンをケージに押し込む。再び試合がオクタゴンの中央に戻ると、イーストンは左ミドル。カットしたパパジアンがローを蹴り込むと、左フックを打ち込む。ヒザを狙ったパパジアンに右を打ち込み、バランスを崩させたイーストンは、組みつかれて体勢を入れ替えると、打撃戦の距離を取るようになる。
その打撃戦にパパジアンも呼応し、スイッチから左右のパンチを放つ。右のアッパーを打ちこんだパパジアンだが、ここでも自ら組みついてしまう。試合終了と同時に、両者が両手を広げて勝利をアピールする。激しい打撃戦が見られた一戦は30-27、29-28、29-29の2-0でイーストンの判定勝ちとなった。