【UFC142】バルボーサがUFCの歴史に残るKO勝利
【写真】伯×英ストライカー対決は、エジソン・バルボーサがテリー・エティムを圧倒。最後は劇的なフィニッシュとなった(C)PVT
<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
Def.3R02分02秒 by KO
テリー・エティム(英国)
互いに左を伸ばす両者。エティムが組みついてテイクダウンを狙うが、バルボーサがスプロールする。左ローを出すエティムに対し、バルボーサは右ローを蹴り込む。続いて左ローを見せたバルボーサは、続くエティムのテイクダウンに対し、スイープから立ち上がる。
意外にも組みつく展開を多く見せるエティム。対するバルボーサはテイクディフェンスと柔術的な動きができることを証明する。左リードジャブを連打するエティムにバルボーサは右フックから強烈な右ローを見せる。打撃戦はバルボーサがリードするが、総合的にはエティムも負けていない。
エティムの左に、思い切り左ハイを見せたバルボーサは、エティムのテイクダウン狙いにヒザを突き上げていく。エティムの左ハイをブロックし、右ストレートを放つバルボーサの勢いが上がってくる。左ローを連続したバルボーサに対し、エティムも左ローを返す。距離を測り下がりながらも、強烈な右ストレートやローキックを繰り出すバルボーサが、スピニングバックキックでエティムのボディを狙ったところで、初回が終了した。
打撃戦で一枚上手のバルボーサは、2Rに入ってもエティムの左ジャブに、左右のローを蹴り込む。エティムの左足を潰しにかかるバルボーサに対し、エティムも右ローから右ハイを連続で見せるも、勢いはない。テイクダウン狙いも中途半端なエティム、バルボーサのプレッシャーの前に思うような動きができないようだ。
構わずローを続けるバルボーサは、下がりながらも確実にダメージを与えていく。エティムも左ボディフックをヒットさせるが、バルボーサの動きは止まらない。バルボーサはローをカットするので、そのタイミングでテイクダウンを狙いたい。
続くダブルレッグで、一度は尻餅をついたバルボーサだが、スイープの仕掛けから、隙間を作って立ち上がる。ここでボディから右フックを打ちこんだバルボーサ。ローでエティムの体が流れるようになる。
最終回、組みついてヒザを狙うエティムだが、すぐにバルボーサが距離を取る。バルボーサはパンチを一発受けると、ローからパンチなど複数の攻撃を返して、リードを許さない。左から右を伸ばすエティム。ローを受け続けやや踏み込みが浅いか。パンチやローを見せたは距離を取るバルボーサは、右後ろ廻し蹴りを見せる。
この一撃が、エティムのガードをかすめるように、顔面を直撃した。大木が倒れ込むよう、真後ろにノックアウトされたエティム。UFCの歴史に残る見事なKO勝ちを手にしたバルボーサは「ジーザスに感謝したい。フィニッシュの蹴りは前から狙っていてけど、決まらなかったんだ。成長して、決めることができた」と語った。