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【ROTK】スウェーデンへ乗り込む佐藤嘉洋インタビュー01

2011.11.22

Sato今週末、26日(土・現地時間)にスウェーデンのストックホルム、ホヴェット・アリーナで行われる「Rumble of the King2011」。年に一度の北欧キックの祭典に、日本から佐藤嘉洋が出場する。

【写真】3月のイタリアに続き、今年2度目の海外での試合出場となる佐藤嘉洋。世界をサーキットするムエタイ・プレミアム・リーグ、そしてシンガポールなどからもオファーは届いているという (C) WORLDKICKs

今年に入りK-1 World MAXが事実上、活動停止。今後の動向も不透明ななか、Krush、イタリアのFight Code、シュートボクシング、そしてMAX63キロ日本トーナメントと上半期は順調に試合を重ねてきた佐藤が、約5カ月振りに選んだリングはスウェーデン、ルールはK-1ルールだった。

ランブル・オン・ザ・キングスのため、離日を直前に控えた佐藤嘉洋にインタビューを試みた。

――今週末にスウェーデンで行われるランブル・オブ・ザ・キングスに出場する佐藤選手ですが、日本を発つのはいつになりますか。

「23日ですね」

――もう明日ということですね。すいません、そんな慌ただしい中でインタビューをお願いしまして。今回のROTKでの試合は6月以来のファイトとなりますが、オファーが届いたのはいつ頃だったのですか。

「いつだったかなぁ? 結構、早かったですよ。8月か9月だったと思います。海外の試合は大体がプロモーション側からオファーを頂いています。この時期に、イタリアでセミナーを開くという話ももらっていたんですけど、セミナーよりも試合がしたかったので、スウェーデンで試合をすることにしました」

――K-1は現実問題として、大会が開催できない状態になっています。そして、MAXの舞台に上がっていた選手の去就も取りざたされるようになっています。


「一緒にリングで戦っていた選手が、辞めて行っているのですが、僕も彼らの気持ちが理解できるんです。これまで現役を続けるうえで、大きな目標があったのに、それが突然なくなってしまって抜け殻みたいになっているんですよね。

自分もそういう気持ちになっていないかといえば、嘘になります。ただ、目標がないなら、自分で見つけようかと。そういう意味で、今回は階級を上げて戦おうかと思ったんです」

――アレックス・ハリス戦の75キロ契約というのは、新たなチャレンジということになるのですね。

「70キロでは、挑戦ではないですからね」

――ROTKというイベントには、どのような印象を持っていたのですか。

「正直、試合に出ることが決まるまで、それほど知っていることはありませんでした。ただ、海外で行われている試合は追いかけているので、過去の試合結果を見ると、この大会ということは意識していなくて注目していた試合、ジャン・シャルル・スカボロスキー×オーレ・ローセンとか、ペトロシアン×ブアカーオなどが組まれていたんです。

去年もキシェンコとマーカス・エーベリが戦っていますし、規模としてもそこそこ大きいんだなって。僕が元々戦う予定だった相手も、2年前にランブル・オブ・ザ・キングスでキシェンコと戦っていたんです」

――もともと戦う予定だった選手というのは?

「アッベ・ヨーフという選手で、何か普段は95キロとかある選手で、結局75キロには落とせないっていうことになったんです(笑)」

――それでアレックス・ハリスという選手と戦うことになったのですね。実はこの選手のことを調べても、ほとんど情報が出てこないんです。

「僕もですよ。サウスポーだっていうことぐらいで、他は一切ないです」

――ホームページで見ても、キャリアは3戦ですし、経験では佐藤選手が圧倒しているのですが、ここまで情報がないと、実はついてみてむちゃくちゃ大きくて、体重が落とせないなんていう選手かもしれないですし、怖いですね。

「体重を落とさないなら、試合はやらないだけです(笑)。全然未知数の相手です……。まぁ、どんな状況でも、その場の気持ちで戦うこともあるんでしょうけど(笑)」

――K-1の将来が不透明、It’s Showtimeも欧州の不況もあってか、下半期はベルギーとオランダで1大会ずつの開催に留まっています。彼らもこれまでのK-1、あるいはMMA界のUFCという存在に至っておらず、キック界は世界的にみても、盟主がいない状況です。

「どうなんですかね……。結局、昔のキックボクシング界と変わらない状況になっているなって思います。以前のキック界の盟主争いが、グローバル化してしまっただけで。

イッツショータイムとかファイトコードとか、新しい団体が出てきて、一番になろうとしている。でも、それは団体のトップが一番になろうとしていて、本来輝くべきは選手だと僕は思うんです。決してイベントやプロモーションではなくて。

日本のキック界も、団体間の中で色々な経験をしてきたはずなのに、同じことを繰り返している。僕はイチ選手なので、戦う舞台に関して、先入観を持たずに一戦一戦、ベストを尽くして戦っていくしかない。そういう単純な話だと思っています」

――最近、タイファイトなどムエタイのビッグショーが誕生しています。K-1ルールとムエタイは別物と捉えられていた佐藤選手が、また首相撲+ヒジ有りを視野にいれることはありますか。

「やるつもりでいます。今、ムエタイ・プレミア・リーグっていう規模の大きなプロモーションができて、熱烈なオファーが届いているんです」

インタビュー02へ続く

ROTK 2011■Rumble of the Kings主な対戦カード

<K-1ルール72.6キロ/3分3R>
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
ヨードセンクライ・フェアテックス(タイ)

<MMAウェルター級/5分3R>
マリウス・ザロムスキー(リトアニア)
ブルーノ・カルバーリョ(ブラジル)

<K-1ルール75 キロ/3分3R>
佐藤嘉洋(日本)
アレックス・トビアション・ハリス(スウェーデン)

<ムエタイWMCノルディック・ウェルター級トーナメント決勝/3分3R>

<MMAヘビー級(105キロ以下)/5分3R>
ヨルゲン・クルト(スウェーデン)
川口雄介(オランダ)

<K-1ルール70キロ/3分3R>
シャバル・アスケロフ(ロシア)
シャヒッド・アルハジ(オランダ)

<K-1ルール81キロ/3分3R>
アッベ・ヨーフ(スウェーデン)
ダヴィド・オヌフェル(チェコ)

<ムエタイWMCノルディック・ウェルター級トーナメント準決勝/3分3R>
パシ・ルーカネン(フィンランド)
サニー・ダールベック(スウェーデン)

<ムエタイWMCノルディック・ウェルター級トーナメント準決勝/3分3R>
ハッサン・ムハレブ(デンマーク)
マルティン・アフタール(スウェーデン)

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