【BAMMA07】デイリー、スタミナお化けラデフから逃げ切る
<176ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
Def.判定3-0:30-27,29-28,29-28
ジョーダン・ラデフ(ブルガリア)
デイリーが、またも計量をパスできなかったためにキャッチウェイトとなった一戦。サウスポーのラデフに左を伸ばすデイリー。慎重な立ち上がりになると、ラデフがいきなり前に出るも、デイリーが余裕でスウェイ。ロー、ハイを見せたデイリーは、ラデフの突進を首相撲で受け止めると、ヒザを顔面に突き上げる。
エルボーからヒザを放ったデイリー。ラデフはバランスを崩しながらもシングルレッグへ。デイリーはスイッチから一度はトップをとるが、ラデフがすぐにシングルへ。ケージに押し込まれながらも、ヒザをボディに見舞うデイリー。
ラデフが距離をとると、ミドルからヒザを顔面に突き上げ、パンチの連打にヒザを織り交ぜてラデフを攻め込む。左のヒザを連打すると、さらに左エルボー、ボディへのヒザ、エルボー、顔面へのヒザ2発、エルボーと、デイリーは攻め手を弛めない。
一旦呼吸をおき、再びヒザとヒジで攻めるデイリーに対し、ラデフも果敢に前に出て組みついてくる。そんなラデフに左ハイから、フライングニーを見せたデイリーは、ラウンド終了間際にヒザ蹴りでダウンを奪い、圧巻の1Rを戦い終える。
2R、デイリーの右に荒い左右のフックを見せるラデフは、右ハイをブロックする。シングルを切られたラデフは、デイリーをケージに押し込む。シングルが決まらず、距離を取ったラデフに、左ヒザを突き上げたデイリーは、左ハイからダブルフライングニーを繰り出す。
1R同様、ケージ際でエルボー、ヒザ、パンチを矢のように放つデイリーだが、ラデフは信じられないようなタフネスさを発揮する。またも、お首相撲からエルボー、ニー、パンチの連打につなげるデイリーに対し、ラデフは殴られ続けてなお、左右のシュートを見せる。
すると、態勢を入れかえたラデフのフックが連続でデイリーの顔面を捉える。デイリーは攻め疲れたか、ニック・ディアズ戦の悪夢がよぎるも、左のアッパー、フックで追撃を見せる。ラデフが組みついたところで、2Rも終了。デイリーのラウンドであったが、耐え切って反撃の機会を伺うラデフのタフさが印象に残る5分間となった。
最終回、デイリーの蹴りにキレがなくなる。それでも右をヒットさせ、左ストレート、右ローにつなげるデイリーだが、ラデフの左が顔面を襲う。ボディから左を見せるラデフは、デイリーのロー、ミドルを受けても、前に出続ける。
手数が少なくなったデイリーをケージに押し込むラデフは、デイリーのパンチを受けてなお、前進をやめずパンチを放っていくと、シングルレッグでついにテイクダウン。背中をつけたデイリーにパウンドを連打するラデフ。続いてインサイドから鉄槌を連打すると、デイリーが下から固める。
首を引き寄せ、懸命に膠着に持ち込むデイリーは、ラデフが立ち上がったところで大きくボディを蹴り上げるも、すぐにラデフが戻ってきて立ち上がることができない。ハーフでしがみつくデイリー。残り10秒攻め続けられたままタイムアップを迎えた。
理解不能なラデフのタフさのまえに、攻め疲れから反撃を許したデイリーだったが、1&2Rの貯金がきき、3-0の判定勝ちを手にした。