【UFC93】09年はアイルランド+ライトヘビー級戦争から
2009年最初のUFCライブイベントが、1月17日(土・現地時間)アイルランドの首都、ダブリンにあるイベント会場=ジ・O2で開催されることが発表された。同月31日(土・同)のラスベガス大会の開催が既成事実となっており、09年のUFCは米国でスタートを切られることが濃厚とみられていたが、本年度同様ヨーロッパが年度初大会となった。
【写真】9月のトキーニョ戦で復帰後、初勝利を挙げたヘンダーソン。今度はライトヘビー級での勝利を目指す (C) MMAPLANET
これまでアイルランド島での大会は、岡見勇信がリッチ・フランクリンと戦ったUFC72が、北部英国領のベルファーストで行われたことがあるが、アイルランドでのイベントはこれが初開催。そんな記念すべきアイルランド大会ではライトヘビー級のダン・ヘンダーソン×リッチ・フランクリン、マーク・コールマン×マウリシオ・ショーグンという興味深い試合が行われる。
ヘンダーソン、フランクリンは、揃って9月の『UFC88 BREAKTHROUGH』に出場しており、ヘンダーソンはミドル級でホウジマール・トキーニョを、フランクリンは、ライトヘビー級復帰戦でマット・ハミルを、それぞれ下している。
また、UFC殿堂入りを果たし、8月にブロック・レスナーと対戦が予定されていたが、負傷により消滅、今大会が復帰戦となったコールマン。対戦相手のショーグンも、同様に昨年9月のUFCデビュー戦=フォレスト・グリフィン戦前からヒザを負傷しており、対戦後に手術を行ったことで長期欠場を強いられていた。ともにケガからの復帰となった両者は2006年2月の『PRIDE31』で対戦しており、この時は、コールマンのタックルで不用意に手をついたショーグンが肘を脱臼、コールマンに凱歌があがっている。
ライト級BJ・ペン、ウェルター級GSP、ミドル級アンデウソン・シウバと絶対王者が君臨するUFCにあって、ライトヘビー級はタイトル保有者が猫の目状態で変わっている団子レース。次期挑戦者は9月にチャック・リデルから失神KO勝ちを収めているラシャド・エバンズと目されているが、この2試合がタイトル戦線に大いに影響を与えることは間違いない。