【Superior C】白井も参戦、スウェーデン・メジャーMMA
11月にUFCが初進出する予定のスウェーデン。30日(土・現地時間)に首都ストックホルムのホヴェットで同国最大のMMAイベント=Superior Challengeの第7回大会が行われる。昨年10月以来、半年振りの開催はスペリアーにとって、ルーティンのイベント開催となる。
【写真】白井祐矢の対戦相手ダーヴィッド・ビエルクヘイデンは16勝8敗のファイター。一時はヨアキム・ハンセン、ユノラフ・エイネモに次ぐスカンジナビアMMA界のホープと目されていた(C) BAS UTERWIJK
メインは同プロモーション・ミドル級のベルトを持つターレス・レイチに、ジェレミー・ホーンが挑戦するという、開催地に縁のないカードとなっている。それでも三大タイトル戦と謳われている同大会では、他の2つの選手権試合にスウェーデン人ファイターが出場。ライト級王座決定戦でレザ・マダディが、リッチ・クレメンティと対戦し、ウェルター級王者ダニエル・アカーシオにはディエゴ・ゴンザレスがチャレンジする。
日本のファンの注目はDEEPウェルター級チャンピオン白井祐矢の参戦だろう。白井は2月に英国マンチェスターで開かれたBAMMAで、体重超過のポール・デイリーにKO負けを喫して以来、2カ月ぶりの復帰戦が、またも海外でのファイトとなる。対するダーヴィッド・ビエルクヘイデンは、修斗やPRIDE武士道に来日経験があり、UFCにも参戦していた同国の中心選手だ。
かつてBTTで柔術+MMA修行を積んでおり、パウンドと上半身中心の関節技を得意とするが、スタミナにやや難があり、白井が腰を落ち着けて戦えばM-1時代の米国、オランダに続き、海外マッチ3勝目を飾る可能性は大きいだろう。
米国メジャー・リリース組を中心に、スウェーデン勢と欧州勢の対戦が多く組まれた当大会。なかでもミドル級のソル・トロンベリが、ポーランドのロベルト・ヤツと対戦する一戦は、バルト海を挟んだライバル対決。現在、MMA普及の勢いではポーランドに遅れを取るスウェーデンだけに、トロンベリに対する関係者の期待も高い。
なお、上位4試合のうち、ライト級王座決定戦以外はエルボー有りのMMAユニファイドルールが適応される。タイトル戦のルールが違うというのは、一考の余地があるものの、これも北米MMAワールドの影響を大きく受けるようになった証といえる。2006年にMMA廃止法案が制定され、翌2007年1月から実施されそうになったスウェーデンMMA界は、UFC進出に伴い飛躍の時を迎えようとしているのか、その実像に迫ることができるスペリアー・チャレンジ春の一番だ。
■Superior Challenge 7対戦カード
<SCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]ターレス・レイチ(ブラジル)
[挑戦者]ジェレミー・ホーン(米国)
<SCライト級王座決定戦/5分3R>
レザ・マダディ(スウェーデン)
リッチ・クレメンティ(米国)
<SCウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]ダニエル・アカーシオ(ブラジル)
[挑戦者]ディエゴ・ゴンザレス(スウェーデン)
<ウェルター級/5分3R>
ダーヴィッド・ビエルクヘイデン(スウェーデン)
白井祐矢(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
マッティ・マカレ(スウェーデン)
ヘクター・ラミレツ(米国)
<ミドル級/5分3R>
アッサン・ニエ(スウェーデン)
ベスラン・イサエフ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
ソル・トロンベリ(スウェーデン)
ロベルト・ヤツ(ポーランド)
<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・カルバーリョ(ブラジル)
ケーシー・ウスコーラ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ファーシャド・ファルシアーニ(スウェーデン)
モウセン・バハリ(デンマーク)
<バンタム級/5分3R>
サーワン・カカイ(スウェーデン)
ジェイムス・ドゥーラン(英国)
<バンタム級/5分3R>
リナ・エクルンド(スウェーデン)
クリスティーナ・タルボサイテ(リトアニア)