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【UFC128】ユライアがUFC登場、2R以降は盤石の展開に

■バンタム級/5分3R
ユライア・フェイバー(米国)
Def.判定3-0
エディ・ワインランド(米国)

待望のUFC初出場となったユライア。ワインランドはすぐに組みつくが、逆にケージに押し込まれる。両脇を差され、動きを封じ込まれたユライアは、脇を一本差して前に出るが、これをすかされる。

立ち上がって距離を取り直したユライアが、アグレッシブにテイクダウンを狙い続けるが、ワインランドはケージにユライアを押し込み、倒されないことを念頭に戦う。すると、バックを奪ったワインランドが、大きく後方にユライアを投げ捨てる。

そのまま立ち上がり、向かい合った両者。ユライアは右ハイキックを見せるが、これは空振りに。直後に右をヒットさせたユライア、ワインランドの動きが一瞬高まると、パンチを続けてシングルレッグへ。脇を差し返したワインランドは、小手を決めて投げを打つ。ワインランドはユライアの左ローにパンチを合わせるが、ユライアも右を打ち返していく。思い通りにならないユライア、そして、ワインランドの健闘が目立つ1Rだった。


2R、リーチに優るワインランドの懐に果敢に飛び込んでいくユライアだが、なかなかその拳がワインランドの顔面を捉えることはできない。ハイキックも距離が合わず、逆にワインランドのローを受ける。2Rが残り3分30秒となった時点で、始めてクリーンテイクテイクダウンを奪ったユライアは。左エルボーを落し、ワインランドを抱えてスラム気味に叩きつける。

中腰の態勢でパウンド、立ち上がり際に腰をコントロールしてトップをキープしたユライア。パワフルなエルボーをワインランドに落していく。右目を抑えるようになったワインランドは、足をすくいにいく仕種も見せるが、何かを仕掛けるとエルボーが顔面に飛んでくる。再びスラムを見せたユライアは、エルボーに繋げてラウンドを纏めてみせた。

最終回、ワインランドの出方に合わせてステップを踏むユライアは、その打撃にプレッシャーを感じなかったのか、自ら前に出てパンチから組みついていく。左ローを受けてなお、ドライブからワインランドをケージに押し込んだユライアだったが、ワインランドのケージレスリングは強く、両脇を差して、ユライアをケージに押し込む。

ワインランドを振り払い、打撃の距離に戻ったユライアは、右を良いリズムに打ち込み、左ジャブもヒットさせていく。と、シングルレッグからテイクダウンを決めたユライア。スラムにワインランドは深呼吸するような表情を見せる。

前かがみのエルボーも動き続けることで、ワインランドに反撃の機会を与えない――、気が付けば盤石のユライア・ペースとなっている。最後までトップからエルボーを落とし続けたユライアは試合終了のホーンとともに満面の笑みを浮かべた。

1Rこそ失ったものの、ユライアが2R&3Rは危なげない展開でUFCデビューを判定勝ちで飾った。「フィニッシュできなかったけど、強くなって戻ってくる」と語り、柔術茶帯を与えられたユライアは、ドミニク・クルーズへの挑戦意思を表した。

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