【It’s Showtime】ドラゴ×メダールの熱き闘い
■第11試合 70kg級/3分3R
モハメド・メダール(オランダ)
Def.3R/判定
カーゴ・ドラゴ(オランダ)
【写真】復調気配のドラゴを相手に、ダウンを奪って競り勝ったのは若手のモハメド・メダールだ
最近は連敗が続いていたドラゴだったが、パジョンスックから勝利を収め、復調気配。若手のモハメド・メダールには負けられない一戦となった。
名勝負製造機のドラゴらしく、1Rから激しい打ち合いが展開された。メダールのワンツーからのローキックを受けても、ドラゴはまったく下がらない。右フック、ヒザ蹴りと真っ向勝負だ。メダールの左右ローキックを浴びても、ドラゴはワンツー、ハイキックで返す。
さらにメダールの左フックに、フックを返すなど、ドラゴらしい攻防が続く。ドラゴは、ミドルキックからボディブロー。メダールのボディを狙う。だがメダールも、ヒザからパンチ連打と、真っ向から受けて立った。
2R、メダールは距離を詰めて左右のパンチ。ヒザ蹴りで圧力をかける。ドラゴは、ワンツー。メダールは飛びヒザ蹴りで襲い掛かる。ドラゴの左ローキックで下がるメダール。メダールのフックをかわし、右ハイキック、ヒザ蹴りを放つドラゴ。ようやくドラゴが、優位に立っていく。
だが、終了間際、至近距離からの右フックがドラゴに炸裂。空中を泳ぐように倒れるドラゴ。ダウンだ。ドラゴが立ち上がったところで、ラウンド終了のゴングが鳴らされた。
3R、ワンツーを放つメダール。ダウンを喫したドラゴに対して、メダールは止めを刺しに来たのか。だがドラゴも負けていない。左右のフック、ヒザ蹴りと得意のコンビネーションで逆襲した。思いのほかドラゴが元気なためか、ややガードを高めにして、慎重な攻撃に切り替えたメダール。フックでKOを狙うも単発に終わる。
勢いを取り戻してきたドラゴは、メダールをロープ際へ追い込んでローキックを叩き込む。どうにか切り抜けたメダールは、パンチの連打、右ハイキックで反撃開始。足を止めて、最後まで打ち合った。
判定はダウンを奪っているメダールの勝利。結果としてはドラゴの負けだが、二人の差はほとんどなかった。