ラーキン&クレメンティ&カラキャニャン、熱闘BFC28
9日(木・現地時間)、ルイジアナ州ニューオリンズのマハリア・ジャクソン・シアターで行なわれたベラトールFC「Bellator28」。BFC史上初となるトーナメント戦が組まれなかった大会は、地元ルイジアナの燻銀リッチ・クレメンティや、オールタイム・アメリカン4度獲得のエリック・ラーキンのBFCデビュー戦など、注目のワンマッチイベントとなった。
クレメンティはテイクダウンに長けるケーリー・ヴェニアーと対戦し、序盤はポジショニングで圧倒。テイクダウン+トップキープの時流に乗ったファイターとは違った、らしさを見せつけるファイトを展開した。ガードを奪われても、特にパウンドを受けることもなく、リバーサルでスタンドに戻り五分の展開に戻すクレメンティだったが、最終ラウンドにグラウンド状態でヒザを二発受け流血、そして失速。その後は、ガードワークでフィニッシュされないように戦い抜いたが、反則のヒザ蹴りが不可抗力だろうが、2発も放たれてなお減点にはならず、クレメンティは判定負けを喫した。
また、ラーキンは無名のマーカス・アンドルシア相手とはいえ、いきなり左ハイでダウンを奪い、最後もギロチンで絞めあげて一本勝ちするなど、そのポテンシャルの高さを見せつける勝利を手にした。
大会ベストバウトは、ジョージ・カラキャニャン×アンソニー・リオーニだ。テイクダウン+リバーサルに長けたリオーニを、極め+リバーサルで退けたカラキャニャン。シーズン4ではフェザー級トーナメントが再び行なわれるという話だが、そこにはラーキンも出場予定であり、この日の二人の動きを見る限り、いやがおうにも期待が高まるトーナメントになりそうだ。